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新版 外国人労働者受け入れを問う 岩波ブックレット

宮島喬

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002710105
ISBN 10 : 4002710106
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2018年末に成立した改定入管法により、外国人労働者の受け入れ拡大が進められている。だがそこでは、彼/彼女らは労働力として扱われ、人として受け入れる視点が欠けている。移住女性の状況や子どもの教育、ヘイトスピーチや国籍の問題などにも目配りしながら、すでに日本で働き暮らしている、そしてこれから来日する外国人/移民と共に生きる多文化社会への途を考察する。

目次 : 第1章 外国人労働者はどう受け入れられているか/ 第2章 人口減少・超高齢社会と外国人労働者/ 第3章 移住女性の権利を守るには/ 第4章 社会的・文化的受け入れ態勢を整える/ 第5章 多文化社会を共に生きる

【著者紹介】
宮島喬 : 1940年生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。専門は国際社会学。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。お茶の水女子大学教授、立教大学教授、法政大学教授を歴任

鈴木江理子 : 1965年生まれ。国士舘大学文学部教授。専門は移民政策。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Yukiko

    2019年10月現在の日本の外国人受け入れ制度のあり方を網羅的に説明し、人権の観点からの問題点をしらみつぶしのように挙げている。目配りがよくて、わかりやすい。

  • May

    外国人労働者に関わる、外国人労働者側に立った視座から見たいくつかの課題の概要を記したもの。一つの課題を掘り下げるものではなく、また、課題解決策を具体に記することもない。外国人問題の概要を知りたく手に取ったわけで、実は十分な内容なはずなのだけれど、また、ブックレットなのだから当たり前なのだけれど、物足りなく、散漫な印象を持ったしまった。まぁ、もっと深く知りたいと思ったということなんだから、外国人問題に目を向けてもらおうとする著者たちの思惑どおりになったんだろうね。

  • 2018年の入管法改定による「特定技能」による影響を加筆し、数字もアップデートされた新版。旧版と比べ変更点は多いが、筆者の主張は、外国人雇用者を「労働者」として見なすのではなく、共生社会の実現に向けて、社会的・文化的な受け入れ姿勢を整え、市民権を認めていくことにある、ことは一貫していて良かった。2018年現在の在国外国人は約273万人(旧版より40万人程度多い)、就労外国人は200万人を越える(旧版より100万人以上増加)。日本の実情を考えると、もう少し真剣に考えていく必要がある。

  • まこ

    ☆☆超高齢化国家、日本。いまや、外国人労働者がいなければ経済が立ち行かないほどである。2018年の入管法改定で、在留資格「特定技能」ができ、これまで「技能実習」という名のもとに安い賃金で単純作業ばかりだった外国人労働者から日本で生活する人として受け入れなければならない。ブックレットなので、簡単な概要の説明だがわかりやすい。

  • 安藤 未空

    外国人を労働者として受け入れるのであれば、彼らに対して、たとえば、日本語教育の機会を与えたり基本的人権に含まれると考えられる家族の帯同を認めるべき。その場合は、子どもの教育機会も提供するべき。 この本の主張は至極真っ当だとは思うけれど、外国人労働者受け入れに対するそのようなコストを払う体力が現状の日本にはない。 そうであるなら、外国人労働者に日本の対応を理解したうえで、それでもなお日本に来たいか選んでもらうしかないのではないか。 日本における外国人労働者受け入れの経緯と法律上の扱われ方はわかりやすかった。

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