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トラウマ 岩波新書

宮地尚子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004314042
ISBN 10 : 4004314046
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan

Content Description

様々な要因と複雑に絡み合い、長期に影響を及ぼす「心の傷」。その実際は?接し方は?そして社会や文化へのかかわりは?研究者として、また臨床医として、数多くのケースをみてきた第一人者による待望の入門書。

目次 : 第1章 トラウマとは何か/ 第2章 傷を抱えて生きる/ 第3章 傷ついた人のそばにたたずむ/ 第4章 ジェンダーやセクシュアリティの視点/ 第5章 社会に傷を開く/ 第6章 トラウマを耕す

【著者紹介】
宮地尚子 : 兵庫県生まれ。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989‐92年、米国ハーバード大学に客員研究員として留学、近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。現在、一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。専攻は文化精神医学、医療人類学、トラウマとジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青蓮

    読友さんの感想から。心の傷と言われる「トラウマ」について基本的な知識から、その実態や社会的、文化的な関わりも含めて書かれた本。特に「トラウマ」を「環状島」に喩える説明は非常に解りやすかったです。「トラウマ」を癒すのには、様々なアプローチが必要ですが、究極の心のケアは「とまどいながらもその人の側に居続けること」だと言います。簡単そうで意外とこれが難しい。そしてよく考えなければいけないのは、自分達が加害者になってしまっている可能性があること。加害の「正当化」についても、はっとさせられました。勉強になった1冊。

  • ネギっ子gen

    様々な要因と複雑に絡み合い、本人や周囲にも長期に影響を及ぼすが、目にも見えず言葉にもなりにくい、「トラウマ――心の傷」の入門書。<虐待は、主体性を育てる機会を子どもから奪います。自分の望むことを選択しても安全であり、自分にはその価値があるという感覚や、自分に望ましい判断を試す自由な機会を子どもは奪われます。それらの自己尊重感や試行錯誤の経験抜きに人間は成長していけません。子どもの心のままの自分を抱えた大人の身体という意味でも、アダルトチルドレンという呼び方は言いえて妙なのです>。この一文に、共鳴大!⇒

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。

    【1回目】水島広子さんの本に続けて読んだ、トラウマ関連の本の2冊目。まさかそのものズバリのタイトルで岩波新書が出ているとは思わなかった。感想は、頭を冷やさないと書けそうにない。▼180916追記。自分にもトラウマ的体験があったらしい。つまり、単なるストレスであるより、トラウマとして考えた方が辻褄が合うことがあったことが思い起こされた。当事者が読むには辛いかもしれないが、サポートできる親近者が読むといいかもしれない。

  • ATS

    DVされている人に「さっさと逃げればいいのに」レイプされた人に「ウソついてるんじゃない?」リストカットしてる人に「そんなことやめろよ」こんなふうに考えてしまう人も多いのではなかろうか。こういった無知からくる無配慮を戒めてくれるのが本書。自分も読みながら思い出したことがあった。学生時代の知人が精神的に病んでしまって休職していたことを飲み会のときに聞いて「相談してくれたら飛んで行ったのにw」みたいな軽口をたたいてしまった。いま思えば配慮の欠片もないクソ返答だなと恥ずかしくなる。知らぬ間に人を傷つけている。

  • 1.3manen

    トラウマとは、身体の傷(A頁)。ストレスもトラウマが含まれるようだ(5頁)。PTSD以外、抑うつ症状、各種障害、依存症、最悪、自殺企図も(24頁)。他著でもみたことがある、デジャブ感のある44頁の環状島を使った心理分析図。トラウマの核心、被害者が真ん中。沖縄の人は、戦時下のトラウマのために、本土の2倍の精神障害で苦しむ方がおられる(213頁)。この戦後責任をだれが果たすのか。

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