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虐待したことを否定する親たち 孤立する親と子を再びつなげる Php新書

宮口智恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569853666
ISBN 10 : 4569853668
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「早くして。何分かかってるの!?」「何よ、その目…」。四歳の娘マミちゃんの食事の時にイライラしてしまった咲希さんは、思わずマミちゃんを拳で叩いてしまう。その拍子に椅子が転倒し、マミちゃんは額に痣をつくる。やがて保育園が痣を発見し、児童相談所によるマミちゃんは「保護」されることに。咲希さんは「あれはしつけだ」と言って虐待を認めない。この時、咲希さんは心の中で何を求めているのか。支援者が彼女に対してできることとは?虐待した親と、その子を再び結びつける活動を行っている著者が、親子の「安心基地」をつくるために必要なことを語る。

目次 : 第1章 まず、一組の親子から/ 第2章 親から見える世界―子どもを保護された親/ 第3章 子どもから見える世界/ 第4章 支援者から見える世界―親と子を支援する人たち/ 第5章 親子への支援の実際―どのような支援がなされているのか/ 第6章 親、養育者への支援が、子どもへのギフトに

【著者紹介】
宮口智恵 : 神戸大学大学院総合人間科学研究科前期博士課程修了。児童相談所で勤務後、2007年に(特)チャイルド・リソース・センターを設立。21年より認定NPO法人。同法人は設立時より、児童相談所の委託を受けて、虐待などの育児に困難を抱える親とその子どもに「親子関係再構築プログラム」を提供する活動を開始。日本初の取り組みであり、これまで250組以上の親子にプログラムを提供した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • macho

    子どもの救済は今も昔も当然なんやが、虐待した親にも、支援者にも、双方に支援が必要なのか。子どもの安全基地の提供だけじゃなかったんだわ。虐待した親にも、なんと支援者にも援助が必要で、NPO法人はそのためだったのか。子ども優先ではあるが、コレってそもそも児童相談所だけで完結できへんわ。日本政府は、親相談所の設立を考えたらどうなのかな(そんなのできるのか?)。支援者も、チーム野球のように先発、中継ぎ、抑えで分担しないと無理だわ。相手のクリーンアップは強力だから。

  • ひろか

    親子関係再構築支援が事業化されるこのタイミング。どんどん民間活用されることが望まれる。ただ、本当にこのようなことができる人が独立していくと、児相現場に有能な人材が薄くなっていく。

  • hiyu

    これは読んでよかった。子育てするものであれば誰しもその可能性がある問題である。同時にその明快な解決の処方箋もない領域ともいえる。伴走者たる側面だけでなく、愛着の問題へも言及しているが、同時に対応可能な人材育成にも時間がかかるという印象も持った。

  • saiikitogohu

    【保護という権限の行使と、支援という二つの相反する機能を持ちつつ、親子への支援をする児相の役割の難しさ…一時保護解除後の重大事件に関して…児相の責任が追及される。…他方で、一時保護開始決定に対する親からの取り消し訴訟も起こっている】31【2022年児童福祉法改正…親の同意のない場合には、独立性、公平性、中立性を有する裁判所が必要性を判断する「司法審査」が導入されることになる】32【子どもができることが増えているのを目の当たりにするのは…自分が教えたことではないので、複雑な心境になる方もおられます】55

  • しじま

    「私は虐待していません」支援者の感情を硬直させ敵対的にする、虐待をした親の言葉だ。だが、それは無責任な言い逃れではなく、子供と引き離されたくない、唯一の心の支えである子供を奪い取らないでくれという、悲痛な思いが込められていた。誰も楽しくて子供を虐待する訳ではない。子供に手を上げたからといってその親は悪魔なんかじゃないのだ。本書は手助けを必要とする親とその子供を繋ぐための活動について書かれている。自分事として読むと虐待当事者でなくとも得られるものが沢山あると思う。

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