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増補新版 書く人はここで躓く! 作家が明かす小説の「作り方」

宮原昭夫

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309025315
ISBN 10 : 4309025315
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan

Content Description

小説は、「書き方」よりも「作り方」が重要だ!芥川賞作家が教える実践的小説教室。

目次 : 1 ファーストシーンは後に書け―シーンと配列/ 2 時間芸術―小説の構造/ 3 十作って一書け―フィクション/ 4 ストーリーかヒーローか―人間像/ 5 神は細部で罰したまう―ディテール/ 6 無声映画のつもりで―会話/ 7 尾頭付きと切り身―短編/ 8 文は顔なり―文体/ 9 神様が降りてくる―発見としての創作/ 10 作者と読者の間には―読者の存在

【著者紹介】
宮原昭夫 : 1932年、神奈川県横浜市生まれ。66年「石のニンフ達」で、第二三回文學界新人賞を受賞、デビュー作は芥川賞候補にもなった。68年「小舟の上で」で直木賞候補。72年「誰かが触った」で第六七回芥川賞を受賞。横浜文学学校や朝日カルチャーセンター「小説講座」の講師もつとめ、村田沙耶香らを育てた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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説明ではなく描写すること。小説は感じさせ...

投稿日:2021/04/16 (金)

説明ではなく描写すること。小説は感じさせ、味わわせるために書くものである。小説は人生の何かしらの曲がり角を捉えて書く。新しい設定を次々に加えない。フィクションは現実に近いものにする。等々、小説を書こうとする人に参考になる一冊です。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    ある程度以上創作の基礎を理解している方向けの本だが、何度も読み返したくなる良さがあった。自分では出来ている、と思っていても見逃すポイントはけっこうある気がする。私の場合主人公と登場人物の関係にばかり目が行き、登場人物同士の人間関係にまではっきりと思いが至っていなかった。気づかせていただいてありがとうございます。

  • 井月 奎(いづき けい)

    創作は袋小路にはまり込み、自らの想像力のなさと語彙力の貧弱さに身もだえしつつうずくまることが多いのです。コリャアマイッタと。で、この本ですが、小説が他の文芸、特に詩に比べてシステマチックであることを知らせてくれます。システマチックと言っても模型やキットではないので自らの創造をもとにして筆により世界の曖昧模糊から「なにか」をとりだすのですが、曖昧模糊のおおよその場所に何があるのか、どう対処すれば前にすすめるのかを、自分の資質をどこにどう使うのかを指南してくれます。この本、良いです。ありがたいです。

  • いっち

    芥川賞作家が教える小説の書き方。著者は直木賞の候補にもなっているので、純文学だけでなくエンタメにも精通している。小説の肝心なところは、「設定がどう展開して、どういう新局面を迎えるか」と著者は言う。設定を、登場人物がどう乗り越えるかが重要だそう。「創作とは、今まで作者が獲得したものを吐き出した結果なのではなく、創作それ自体が、作者が新しく何かを獲得する方法」と言う。小説は、作者が読者に「信念を教え諭す」手段というより、作者が「信念を検証した結果を読者に伝える」手段に近い。読者にどう思わせ、どう感じさせるか。

  • eirianda

    着想力(設定力)、類推力(展開力)がフィクションを支える二種類の想像力。興味深い設定を二つ混ぜ合わせると、読者に対する効果は、二倍にならず二分の一になる。作者から一番外側の「赤の他人」を対象にして書く。などなど。素人の陥りやすい欠点をまとめたもの。小説だけでなく、商品企画にも当てはまると思う。

  • mob

    ・「書く」気はないが村田沙耶香氏の「小説のための小説」の根源への興味で手に取った図書館本。著者も芥川賞作家。 ・意見の代弁マシンでなく独立の思考を持つ人間を動かすことでテーマも信念も揺さぶり、時にそれが否定されても良い姿勢。信仰を意図して書かれた小説が作者にとって心ならずも無神論小説となる。 ・矛盾ある価値観をテーマに正しく書かれた小説なら、知らぬ間にその価値観に痛烈な一撃を喰らわすかもしれない。 ・様々なノウハウがあったが、小説を薄っぺらな共感チラシにしない考え方が秀逸。読み方は作者でなく読者が決める。

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