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食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む 光文社未来ライブラリー

宮下規久朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334102203
ISBN 10 : 4334102204
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

西洋、とくに地中海諸国は古来、食べることに貪欲であり、食にかける情熱はしばしば料理を芸術の域にまで高めた。また、食べ物や食事は西洋美術においては常に中心的なテーマであった。本書では、食事あるいは食物の美術表現を振り返り、その意味を考えることによって、西洋美術史を別の角度から照らし出す。ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、ゴッホ、ブリューゲル、レンブラント、ダリ、マネ、ルノワール、ウォーホルなど絵画121点とともに解説。

目次 : 第1章 “最後の晩餐”と西洋美術/ 第2章 よい食事と悪い食事/ 第3章 台所と市場の罠/ 第4章 静物画―食材への誘惑/ 第5章 近代美術と飲食/ 第6章 最後の晩餐

【著者紹介】
宮下規久朗 : 1963年、名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院修了。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。専門はイタリアを中心とする西洋美術史、日本近代美術史。『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    食にまつわる西洋美術を解説。「最後の晩餐」を中心に置きながら、現代美術まで、一部西洋美術の影響を受けた日本美術も含めて、取り上げている。宗教の観点から見つめたり、生きる上での食を見つめたり、人間と食の根源的な関わりを論じていく。食は喜びであったり、悲しみであったりする。こういう視点で絵画を見るのも、また面白い。

  • ともブン

    西洋美術の画家は好きなように好きなものを描いた訳ではないと授業を受けた時に聞いて驚いたのだけど、職業画家ならそれはそうだなぁと納得。パトロンがおり、教会だったら荘厳かつ説得力ある宗教画を、貴族だったら肖像画を依頼されて描いた。絵のランクというのもあり、静物画なんかは価値が低いそうだけど、それとて構図やモチーフに宗教や哲学などの意味が込めてある。食べることは喜びであり慎みでありタブーでありアートである。SNS映えを狙った現代の食は虚栄心も、かな。美術にはとんと疎いけど説明が多くとても読みやすかった。

  • takakomama

    文庫で再読。絵画に描かれた食べ物に注目した西洋美術史。 キリスト教は、原罪と救済のいずれもが食という行為に関連している宗教。

  • ま!

    美術は知るほど奥行きがある。聖書だけに留まらず、中世以前の食料事情も鑑みて捉えると小さく見える、見えていなかった背景も意味を持っていることが知れ、よりじっくりと絵画に向き合いたくなる。

  • ふぉしょん

    著者の方の本を追いかけて何冊か読んでいるのですが、この本の時期あたりの文章がのびやかでユーモアがあって好ましく感じます。ご家族の件があって以降の文章は読んでいてつらくなる。

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