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聖母の美術全史 信仰が育んだイメージ ちくま新書

宮下規久朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074010
ISBN 10 : 4480074015
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

二〇二〇年四月、一枚の聖母像の前でフランシスコ教皇は、新型コロナと戦う連帯を全世界に呼びかけるミサを行った。今も昔も、悩み苦しむ人びとが求めるのは、「母なるもの」のイメージなのだろう。イコンをその源に持つ聖母は「受胎告知」「ピエタ」「無原罪の御宿り」など様々な主題を生み、祈りの対象としてのみならず、西洋美術史を強く牽引した。聖母像の起源から、ルネサンス、バロック、日本の南蛮美術やお掛け絵、現代美術に至るまで、その大潮流を追いかける比類なき美術史。

目次 : はじめに 聖母と美術―なぜ信仰を集めるのか/ 第1章 聖母像の成立―イコンと黒い聖母/ 第2章 中世の聖母―涙と乳/ 第3章 ルネサンスの聖母―「美術の時代」の始まりと危機/ 第4章 バロックの聖母―危機の時代の幻視と爛熟/ 第5章 聖母像の広がり―植民地・民衆への浸透/ 第6章 東洋の聖母―インド・中国・日本への伝播と変容/ 第7章 近現代の聖母―衰退から変奏へ

【著者紹介】
宮下規久朗 : 美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。1963年名古屋市生まれ。東京大学文学部美術史学科卒、同大学院修了。『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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