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となりの生物多様性 医・食・住からベンチャーまで

宮下直

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784875024750
ISBN 10 : 4875024754
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
宮下直 ,  

Content Description

微生物の力、花粉症対策、バナナの危機、ハスの葉やクモ糸からの技術、色の名前、森と認証マーク、市井のナチュラリスト…私たちは多様な生き物と共にくらしている。心を満たす持続可能な価値観の提案を、多様な生き物のエピソードをまじえて綴る。

目次 : 第1章 多くの医薬品は生物多様性の恩恵/ 第2章 「食」から見る生物多様性/ 第3章 健康な生活と生物多様性/ 第4章 生物に学ぶテクノロジー/ 第5章 日本の文化と生物多様性/ 第6章 生物多様性から未来を望む

【著者紹介】
宮下直 : 1961年長野県生まれ。85年に東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻教授(農学博士)。日本蜘蛛学会の会長(2012年から)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kan

    とても面白かった。生物多様性がもたらす恩恵から健康や日本文化との関係、自然から学び科学に応用するバイオミメティクス、さらには人口減少社会における価値観の転換や自然環境との共生に至るまで、多様な切り口と内容の深さで、生物多様性についての解像度が格段に高まった。中でも希少生物ミヤマシジミの保全とソバの花の関係、腸内細菌の種類と健康維持、土いじりや庭の花の種類とアトピー率の関係は面白い。人間も自然に生かされているもの達の一部で、自然と調和する暮らし方と考え方が中心にあるのが成熟した社会だと改めて感じた。

  • nagata

    自然と断絶した環境に身を置く都市生活者でも、身近ないたるところで生物の多様性に支えられているということが実感できる。随筆風に読みやすく書かれているが、中身はわりと本格的。生き物の多様性に触れる機会は、人間関係力や共生感にもつながるというのはその通りだと思う。

  • sonettch

    バイオミメティクス(生物のもつさまざまな能力を模倣して、人間に役立つ物づくりに生かすこと)が面白い。日本のSpiber社がクモ糸(地球上で最も衝撃に強い素材)の量産に成功したとのこと。再生可能な植物由来の「糖」を餌にして、微生物の発酵作用で糸のタンパク質を造っており、枯渇資源である石油を使わないので、二酸化炭素を新たに排出することもなく、カーボンニュートラルであるとのこと。

  • yahiro

    ★★★☆☆ エッセイとしては面白く読めたが、生物多様性について考えるにあたっては議題が散発的でよくわからなかった。これを読んで考えたことは、「多様性」とはよく言われる概念であるわりにフワフワした概念であり、何か基準があるものではないのかな、と。

  • 摩天楼

    宮下先生の本。この本は前作の『生物多様性のしくみを解く』とは異なり、生物多様性そのものについて説明するというよりは、生物多様性が私たちに具体的にどう役立っているのかを紹介している。都市の自然の効果についての話が面白かったのと、バイオミメティクスについては驚くべきことがたくさんあった。最後に書かれていた、制度・技術・教育の三要素が揃うことの重要性は本当にその通りだと何度も頷きたくなった。中でも、教育や啓蒙の大切さは極めて大きいと思う。「経験の消失」も含め、市民の意識レベルでの改革は何よりも不可欠だろう。

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