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パリ歴史探偵 講談社学術文庫

宮下志朗

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065220436
ISBN 10 : 4065220432
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan

Content Description

景色にまぎれた不自然な段差、小さな抜け道。かすかな違和感に導かれ、古地図を広げて、一九世紀のガイドブックや文学作品を繙けば、モーパッサン、ランボー、ゾラが暮らした時代の空気が、みるみる立ち上る!当時の風習や世相まで、ユーモラスな視点で活写。中世から一九世紀まで自在に飛び回る旅へ、中世・ルネサンス研究の泰斗が貴方を誘う。

目次 : 1 三つの壁、三つの時代/ 2 パサージュを渡り歩く/ 3 昔のガイドブックから/ 4 まぼろしの公衆トイレを求めて/ 5 記憶の場としてのマルヌ川/ 6 印象派の散歩道

【著者紹介】
宮下志朗 : 1947年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学・放送大学名誉教授。専門はフランス文学・書物の文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • penguin-blue

    三省堂本店改装閉店フェア・書店員さんのおすすめ本。コロナ禍、更に自分の事情もあり、ヨーロッパも海外もまだまだ遠い今日この頃、行きたいと夢に見るのは名所旧跡ではなく、市場や広場や普通の街角。フランス文学を専門とする著者が、恐らく自身何度も訪れ歩いた上で書いたパリへの愛に満ちた本書は、パリの裏道を博識なおじさんの蘊蓄を楽しみながら歩いている気分にさせる。公衆トイレ、街の売店、アーケードなど身近な切り口が興味深く、引用されたゾラの著作を今更ながらに読みたくなる。いつか本当に本書を片手にパリ探索ができればと願う。

  • 棕櫚木庵

    パリの街並みに残る過去の痕跡を訪ね,小説などに描かれた昔(主に19世紀)のパリに遊ぶという趣きの本.図版も多い(もっと大きな図でみたかったなぁ.文庫本だから仕方ないけど).パリを囲んでいた城壁の塔の間隔が60--80mなのは当時の弓(弩)の射程に依る(p.22)とか,アーケード街の呼び名が「パッサージュ」から「ギャルリー」へと変わって行ったこと(p.95)など,興味深い話がたくさんあった.最後の方はマルヌ川岸や「印象派の散歩道」散策.この本を片手に実際に歩いたら楽しそう.→

  • ハルト

    読了:◎ パリの街中に潜む歴史的構造物と空気感を、地図や写真や絵や文学作品(特にゾラ)から汲み取り、歩き、紹介する。観光名所を巡るのではなく、著者が興味を持った場所を紹介するので、パリの細やかな記憶の欠片が散見されている。昔のガイドブックを頼ったり、まぼろしの公衆トイレを探したりと、パリの過去の面影を垣間見ることができる、楽しい一冊だった。

  • qoop

    現代の街並みの中に残る歴史の遺物を探しながらのパリ散策。まさに今だからこそやってみたい!と強く思わせられた。海外旅行では景色に圧倒されつつ空気を味わって終わるのが常だが、それでも細部に目を据えることは忘れていないつもり。今度は自分の感覚でなく知識でもって細部に注目してみたい。特に、個人的にパリを外部から隔てていた市壁の遺構には興味があるので参考にしたい。見える景色の色合いがどう変わるか、実践至難の書となってくれそう。

  • Susumu Kobayashi

    元版『パリ歴史探偵術』(講談社現代新書)の増補改訂版。パリの随所に残された遺物に背景にある歴史を知ることができて面白かった。「チュニジア・ワインを飲みながら腹つづみを打つ」(p. 236)という表現にびっくり。「舌つづみ」の間違いではないのだろうか。それとも、本当に腹つづみを打ったのだろうか、迷うところ。

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