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わが肌に魚まつわれり

室生犀星

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801600454
ISBN 10 : 480160045X
Format
Books
Release Date
January/2016
Japan

Content Description

犀星のファンタジー。耽美的世界のひろがり、愛と叙情。

目次 : 第1章 魚/ 第2章 恋愛と性/ 第3章 家族/ 第4章 いきもの、いのち/ 第5章 小景異情/ 第6章 故郷と異郷/ 第7章 四季、叙景

【著者紹介】
室生犀星 : 詩人、小説家。明治22(1889)年生。石川県金沢市出身。高等小学校中退後、地方裁判所に勤務するかたわら句作を始め、のちに詩作・小説に移る。上京と帰郷を繰り返しながら、大正7(1918)年処女詩集『愛の詩集』出版。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞、野間文芸賞など各賞受賞。昭和37(1962)年死去、享年73(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 吉田あや

    犀星の作品の中から厳選された100の詩選。モチーフで区分されているので、犀星の好きな世界や背景がより伝わりやすい。自らの俳号を「魚眠洞」としたほど魚に対する思い入れが強く、読んでいてもやはり魚に託した想いの詩はどれも際立って美しい。他にも鳥や虫など様々な生き物を擬人化し、共に哀しみ、共に笑い、美しい情景や祈るような心象風景の数々は生き生きと奔放洒脱でありながらも品性があり、切なくも可愛らしい。「わが肌に魚まつわれり」。この一節の極まれりな美しさ。犀星のおじちゃま、いとをかし。

  • Licaste

    そう思えるのは今だからこそかもしれないけれど、もっと早く室生犀星を読めばよかった。憧れと諦め、慕情と忌避、そんなものたちを通して見る景色。あまりにも素直に恋うるものだから、私のこころまで無防備になった。周りに誰もいない孤独より、親しみあった後に生まれる孤独の方が哀しい。哀しいけれど、穏やかで優しい詩集だった。

  • 江藤 はるは

    三つのあわれを感じた。

  • ふくしんづけ

    淡い孤独。芸術という綺麗なものに閉じ込められた痛みを、人は手元に置き鑑賞する。犀星の素直で澄み切った感性によって、痛みは癒しになる。 魚が印象的な詩集だが、自分の詩に対する見方がまだまだなのか、差し出された世界を視点で捉えたものより、もともと犀星の内面にあるものを表現したものの方がしっくりくる。「恋愛と性」「家族」の詩などがそうだ。モチーフごとに分かれ、犀星の背景なども描かれているので、書いた時の感情を受け取りながら読んでいく。 そこに書き手の生々しさを見出そうとするのは、無粋かもしれないと思いつつ。

  • 林檎

    室生犀星と芥川龍之介は友だちだったんだな。「七尾の海」にでてくる自殺した友は、芥川のことなのかな。「こころしきりに君をよびさましこの荒れたる冬にかたらんとす」とあって、胸に響いてくるものがありました。

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