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北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本

室橋裕和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103549819
ISBN 10 : 4103549815
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

皿と人のあいだを走り抜けるロードムービー・ノンフィクション!

目次 : 第1章 伊勢崎 バブルが異国の風を運んできた/ 第2章 太田・大泉 よそものたちがつくった街/ 第3章 館林 カレーの香りの向こうに難民/ 第4章 小山 宴は中古車オークションのあとで/ コラム 北関東ダイバーシティの原点は渋沢栄一にある?/ 第5章 古河 畑の中にぽつんとアジアン長屋/ コラム 急激な国際化の裏にあるもの/ 第6章 境 食べて、祈って、集まって/ 第7章 坂東 外国人が日本の土を守る/ 第8章 常総 亀仙人街は今日も大賑わい/ コラム 「フホー」に支えられる茨城の農業/ 第9章 土浦・笠間 農村から聞こえるタイ演歌/ 第10章 鉾田 エスニック国道の果てに

【著者紹介】
室橋裕和 : 1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年にわたりタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    無責任で行き当たりばったりな日本の移民政策が、国道354線沿線の北関東の田舎にエスニックな異世界を生んだ。水が低きに流れるように、人は金の高きに流れる。言葉も肌の色も宗教も違う人びとが本国より高い賃金を求めて合法非合法に定住し、日本人が嫌う工場や農業で働いている現実。当然そこには家族もできて、日本風にアレンジされない現地そのものの食事や風俗が生まれる。人口の一割が外国人の常総市など、もはや東京より国際化の最前線だ。ここで彼らの料理を食べ、隣人として暮らすという日本の未来を占う壮大な社会実験が進行している。

  • アキ

    北関東にはパキスタン人をはじめイスラム系の労働者が多い。伊勢崎モスク、境町のシク教の寺院など多国籍のコミュニティが国道354号線沿いにあり、各国のエスニック料理店が本格的な味を提供している。栃木県小山のガチのパキスタン料理、茨城県古河市の本格的な南インド料理、群馬県館林市のロヒンギャ料理、群馬県大泉町のブラジル料理、伊勢崎のペルー料理など数多くあり、その背景には日本人が敬遠する製造業、農業、介護の現場の人手不足を外国人労働者で賄ってきた戦後からの歴史が見えてくる。北関東は今後の日本の姿なのかもしれません。

  • おかむら

    群馬の高崎から茨城の太平洋側までの200キロをつなぐ国道354線、その沿線に暮らす外国人コミュニティを訪ね歩くルポ。伊勢崎太田館林小山古河境坂東常総土浦鉾田。茨城の方に行くにつれ知らない地名が増えていくわ…。副題は「絶品メシとリアル日本」ですが、読んでいくとグルメよりも日本のお粗末な移民行政の歴史に翻弄されたりしたたかに立ち回る外国人たちの姿に、ああ全然知らなかったーとなりました。それにしても常総の亀仙人街っていうネーミングはインパクトあんな!

  • Mc6ρ助

    『本音の部分ではバブルの好景気の中で日本人が「3K(きつい、汚い、危険)」と蔑むようになった肉体労働の現場で働く人々を求めてのことだった。こうしてペルーやブラジルなど、南米に渡っていった日系移民の子孫が、出稼ぎ労働者として再び日本の地に舞い戻ってくることになる。 とりわけ自動車産業をはじめとする製造業がさかんな愛知県と群馬県に、おおぜいの日系人が移り住んでいく。(p29)』失われた30年の始まり・・、ついには外国人労働者(彼らに乾杯!)にさえ安すぎる貧乏日本が到来しつつある、観光日本って正解なのか?

  • ゆみのすけ

    太田、大泉、館林、坂東、土浦、鉾田…これら国道354号線沿いの町にはエスニック料理のレストラン、食材店が多く見られる。最近はイスラム教のモスク、タイの寺院などもの建造物もある。ブラジル、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、タイなど354号線沿いにはなぜ多くの国の人々が暮らすようになったのか。日本社会の推移と国策が彼らとどのように関わっているのかがよくわかった。少子高齢化が進む日本社会は彼らの存在なくしてはすでに立ち行かない。違いを拒むのではなく、まずはお互いを知り、うまく共生していければと思う

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