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ルイス・キャロルの意味論

宗宮喜代子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784469212686
ISBN 10 : 4469212687
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『アリス』の物語の登場人物たちが発する不可思議な会話には、どのような意味があるのか。キャロルがことばの意味をどうとらえようとしていたか。その葛藤の跡を論理学・意味論・語用論的に探る。

【著者紹介】
宗宮喜代子 : 1948年岐阜市生まれ。オハイオ州立大学大学院言語学科、東京外国語大学大学院ゲルマン系言語専攻科修了。現在、東京外国語大学教授。専攻は理論言語学、意味論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェルナーの日記

    『不思議の国--』、『鏡の国--』を論理学や意味論、語用論から分析。キャロルの時代では、まだ現代の記号論理学や意味論が確立おらず、彼は古代論理学(3段論法等)を駆使し、言語の真・偽を思考して言葉のノンセンスさを記述していると評論。さらに現代における意味論(ソシュール)語用論(ヴィトゲンシュタイン)の用いて、考察した意欲的な1冊。例えば、『ブサかわ』という語。これはブサイクでありながら、かわいいといったノンセンスな意味を持つ。このような単語を組み合せた語(『鞄語』という)を、作品に多用していると説いている。

  • 魚京童!

    不思議の国のアリスが面白かったのは、根本のところで意味がわからなかったからなんだと思った。わからなかったから、興味が湧いた。だって意味不明なんだもん。日本語にできないからかと思ったが、そうではなかったのだ。私が言葉を認識する以前の問題。人間がどう言葉を頭に入れているのかの問題のレベルで可笑しかったのだ。だから面白いのだ。意味がわからないから。意味がわかるものはわかるのだ。わからないから面白いのだ。言葉の羅列。それ以上でも以下でもないけど、超えていたのだろう。

  • evifrei

    論理学ないし意味論の見地から『アリス』の解読を試みた書籍。難易度は高く、予備知識は必要だろうが読む価値は高い。個人的には前半の論理学の見地からの検討が特に興味深く読めた。『アリス』の世界の住人たちは、2値論理に基づく思考をとっており、ファジーな思考(日本語で表す「多分大丈夫じゃない?」などの曖昧なニュアンスで示される、所謂常識)に基づいた理解や意思疎通ができず、論理学的には真であってもナンセンスとなるとの指摘は核心的だと感じた。その他、キャロルのダイアグラムやナンセンスの類型を示す図は目から鱗だった。

  • ヤクい先生

    『不思議な国のアリス』『鏡の国のアリス』から意味論を説明したわかりやすい本、英語にのめり込める。 私は個人的に、最初のHumpty Dumptyの説明が好きです。

  • 小丸

    『不思議の国』『鏡の国』を例に取りながら、論理学・意味論を解説した入門書。アリストテレスに始まり、キャロルを経て現代の認知言語学にいたるまで幅広く扱っていて分かりやすい。

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