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ISBN 10 : 4389421905
Content Description
絵本などを通して、子どものころからアンデルセンの作品にふれてきた人は多いはず。だが辛口ともいえる原作のままのかたちで読まれることはめったになく、『親ゆび姫』『人魚姫』『マッチ売りの少女』などの表題から、子ども向けのやわな童話と思っている人がほとんどだ。みんなが読んでいるのに、「その本質が理解されていない作家」―それがアンデルセンである。人間が抱えている矛盾や葛藤を深く洞察し、平明なことばと鮮烈なイメージ、温かみのある機知とユーモアで語りかけてくるアンデルセン。矛盾だらけの実人生の中から、光と闇がこぼれるようにして生み出されてきたアンデルセン文学の神髄を、具体的な作品に即してじっくりと味わっていただきたい。
目次 : 序章 アンデルセンの人と作品/ 1 アンデルセンの生い立ち(アンデルセンの肉親たち/ オーデンセにおける幼少年時代/ コペンハーゲンでの試行錯誤/ ラテン語学校時代から大学卒業まで)/ 2 アンデルセンの作家活動(外国旅行と留学/ 本格的デビュー/ 作家活動の深まり)
【著者紹介】
安達忠夫 : 1944(昭和19)年、福島県平市(現いわき市)に生まれる。東京大学大学院修了。埼玉大学名誉教授(ドイツ・北欧文学、児童文学、相関文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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