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「心は遺伝する」とどうして言えるのか ふたご研究のロジックとその先へ

安藤寿康

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422430263
ISBN 10 : 4422430262
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

知能や性格、精神疾患など「心」もまた遺伝するという衝撃の事実を明らかにしてきたふたご研究のバックステージ。研究方法の基本から多変量遺伝解析、エピジェネティクスなど最先端のアプローチまで、進化し続けるふたご研究の現在形を詳しく紹介。

目次 : 第1章 なぜ、いま「ふたご研究」なのか(ふたご研究の悲史/ ふたご研究のわかりにくさ)/ 第2章 ふたごは互いにどのように似ているのか―ペア内の類似性から読み解けるもの(そもそも「ふたご」とは何か/ ふたごはどのように似ているのか ほか)/ 第3章 ふたごの類似性を科学する(形質の類似性を見/ 対差で見る ほか)/ 第4章 ふたご研究から見えること(行動遺伝学の3原則/ 不動の10大知見 ほか)/ 第5章 ふたごの違い―エピジェネティクスの話(「遺伝と環境」から「ジェネティクスとエピジェネティクス」へ/ ふたごとエピジェネティクス ほか)

【著者紹介】
安藤寿康 : 1958年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。教育学博士。専門は行動遺伝学、教育心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 樋口佳之

    雨女」の遺伝子があると考えるのは荒唐無稽なような気がするが、しかし何かのイベントに雨になりそうでも参加するか、雨になるくらいなら取り止めるかの性格傾向に遺伝要因が関与し、結果として「雨女」と呼ばれる遺伝的傾向が見出せるという意味での「雨女遺伝子」(もちろんたくさんのSNPの集まりとして)の可能性は、決して荒唐無稽ではない。/んー

  • ステビア

    モデルやエピジェネシスの説明が特徴的

  • Humbaba

    正しい結論を導くためには、しっかりとしたデータを集める必要がある。変数の数が少なかったり、簡単にデータを集められる様な対象であれば答えを導くのも可能だが、人間の遺伝が対象となると完全に正しいデータは得られない。実験は目的とする要素以外は同じ環境にすることが重要になるが、人間が相手ではそのような条件分けは不可能となってしまう。

  • ポレ

    著者の専門である双生児研究による行動遺伝学を中心に、ふたご研究の概要から分析方法のテクニカルな遷移、最近の知見、そして最先端のエピジェネティクスや不一致性一卵性双生児の比較研究まで網羅している。『遺伝子の不都合な真実』と比べて専門的な内容を多数含み、3章からは数式や抽象的説明、遺伝子の名前が頻出する。一般向け解説書を4、5冊読んだ程度の付け焼き刃の知識では、なかなか理解が追いつかない。それでも人間を知る上で欠かせない知識となった、遺伝の影響についてより深い知見を得るために、苦労して読む価値はあると思う。

  • S

    双子研究の実際について、その手法(おもに多変量統計)や歴史を含め説明。結果だけを書かれるより納得がいく。苦労して書かれた印象もあるが、丁寧に書かれており、よかった。

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