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ヘイトスピーチ「愛国者」たちの憎悪と暴力 文春新書

安田浩一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166610273
ISBN 10 : 4166610279
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

在日コリアンへ罵詈雑言を浴びせかける街頭デモが問題視されるヘイトスピーチ。差別的言辞はなぜ止まないのか?「愛国」を楯に排外主義を煽る差別の現場を、新大宅賞作家が徹底検証する。

目次 : 第1章 暴力の現状/ 第2章 発信源はどこか?/ 第3章 「憎悪表現」でいいのか?/ 第4章 増大する差別扇動/ 第5章 ネットに潜む悪意/ 第6章 膨張する排外主義/ 第7章 ヘイトスピーチを追いつめる

【著者紹介】
安田浩一 : 1964年生まれ。静岡県出身。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年よりフリーに。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続けている。2012年『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。2015年には「ルポ外国人『隷属』労働者」で第46回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    著者が他に書かれたネットと愛国に加筆された印象。よくそこまで人に憎悪を向けるなぁと言うのが感想。そして自分の正義で他人を殺せなどと言う人間こそロクでもない人だと思った。警察も難しいが人権侵害のデモをする人の処罰を出来るような法改正が必要ではないかとまで思う。

  • kinkin

    がネットで繋がりネットで話し決めた日に集まってとても口に出せないような言葉をばらまく「愛国者」とはとても言えない人々。ひとりひとりはたいした主義や主張もない。ただ日頃の不満や鬱憤ばらしにデモに参加する人も多いようだ。根拠のない噂で憎しみを持つことの怖さなどをこの本で知ることができた。ヘイトスピーチのスピーチという言葉は必要はないと思った。これは話すということではなく感情を声にしているだから。安保法案が強行採決された今日、平和と憎しみが重なって見えた気がする。これからこの国はどこに行くのだろう・・・

  • daiyuuki

    ネトウヨのカリスマと呼ばれたSというツイッターのアカウントの男と安田浩一さんの対決は、良いお手本です。在特会などヘイトスピーチに対する逆風が、京都朝鮮学校襲撃事件の民事訴訟で1200万円の賠償と街宣差し止めを命じた判決が確定し、2014年8月には国連人種差別撤廃委員会が在特会の活動を人種差別と断じて日本政府に法整備を求める勧告を出して、去年12月には在特会のヘイトスピーチは人権侵害と断じてヘイトスピーチの差し止めを求める勧告を出したことで明らかになった。ヘイトスピーチとは何なのか理解するための必読書です

  • テツ

    僕自身は心の底からノンポリなので右だの左やら思想信条やら国籍やらに全く関心がないのだけれど世界にはある集団に対してラベリングしカテゴライズし十把一からげに評価を下す方々がわりと存在する。なんていうか憎悪の仕方が格好悪く怠惰だと思うんですよね。好きとか嫌いとかはタイマンでやるべきだ。属性は関係ない。目の前のそいつを好きか嫌いか判断するためには時間が必要だし面倒だし、個人vs個人で、タイマンで人を嫌うには勇気も必要だ。ヘイトクライムにはそうしたことが出来ない怠惰なビビりの憂さ晴らしの側面もあるんじゃないかと。

  • Nobuko Hashimoto

    たいへん不快で醜悪な実態に、読んでいて単なる慣用表現ではなく本当に胸がおかしくなった。著者が何度も繰り返すように、このような暴言を「安全圏」にいるマジョリティがマイノリティにぶつけるのは暴力そのもの。根拠、筋、品性、想像力の欠如に愕然とする。法規制や啓発の効果が現れることを願うが、「とにかく、“異なる他者”を差別することでしか、自我を保つことができない」人々の問題はどうすれば克服できるだろうか。

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