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「国語」の近代史 帝国日本と国語学者たち

安田敏朗

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121018755
ISBN 10 : 4121018753
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2006
Japan

Content Description

「国語」を創り、国家の言語政策に深く関与したのが国語学者だった。仮名文字化、ローマ字化、伝統重視派、普及促進派などの論争を通し、国家とともに歩んだ「国語」と国語学者たちの戦前・戦後を追う。

【著者紹介】
安田敏朗 : 1968年神奈川県生まれ。91年東京大学文学部国語学科卒業。96年東京大学大学院総合文化研究科博士課程学位取得修了。博士(学術)。京都大学人文科学研究所助手を経て、一橋大学大学院言語社会研究科助教授。専門は近代日本言語史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    日本語という国語も明治維新以降統一化に当時の人が苦戦していたのが分かった。江戸時代はみんなバラバラの言語空間に生きていたんだなとよく分かった。

  • 樋口佳之

    「声に出して読む」のは書きことばである点である。近代の「国語」が埋めようとしてきた書きことばと話しことばのあいだにある溝を、音読の強調は広げることになるのではないか。もう少しいえば、かつての書きことばがもっていた特権性への回帰がそこでは目指されているのではないだろうか。/話し言葉と書き言葉の乖離って日本以外では現在どうなっているのかな。

  • gorgeanalogue

    電子。「国語」批判。中盤、国語学者らの主張が羅列的に言及されてやや退屈する。面白いのはナショナリズムの「配電システム」としての「国語」が日本から朝鮮に解放後にも「継承」されていくくだり。2000年代の音読ブームもそれまでの「国語」観の繰り返しと批判される。ここまではそれなりに納得できる。ただ終章で民族や国家に回収されないことばのあり方として「ことばとは、そもそも「わたし」のものではないのか」と結論されるのだが、これも結局「アイデンティティー」を軸にした同型の議論が繰り返されることになるんじゃないかな〜。

  • NICK

    日本人が普段使っている言葉がいかに「日本語」「国語」と呼ばれるようになったか、使われていたかを明治から戦後まで、また旧日本の植民地をも例に出しその歴史を論じている。「国語」は時代を問わず国家や民族と結びつけられてきた。旧日本にあっては国家統一のために、戦後でも「民主化」のために云々。現代においても国語の教科書に「愛国心を養う」ことが記されてあるそうだ。我々が何気なく使っている言葉がそれだけで政治性を帯びているということか。この言語の政治性というのはドゥルーズのいうマイナー文学と関連があったりするんだろうか

  • 勉誠出版営業部

    安田敏朗さんの『「国語」の近代史』を読了。明治期以降の、いわゆる近代において、国語(=日本語)が支配・統制のために用いられていたという側面を浮き彫りにしたもの。

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