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現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史 中公新書ラクレ

安田峰俊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121507167
ISBN 10 : 4121507169
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天安門事件、香港デモ、新型コロナ流行、薄煕来事件、アリババ台頭、孔子学院―。激動する国家にうごめく「秘密結社」を知らないで、どうやって現代中国がわかるのか?清朝に起源を持ちいまなお各国に存在するチャイニーズ・フリーメーソン「洪門」、中国共産党の対外工作を担う「中国致公党」、カルト認定され最大の反共組織と化す「法輪功」など。大宅壮一ノンフィクション賞作家が、結社の行う「中国の壊し方」と「天下の取り方」に迫り、かれらの奇怪な興亡史を鮮やかに描き出す。

目次 : 第一章 洪門と青幇の近現代史/ 第二章 現代中国の洪門「中国致公党」/ 第三章 世界の洪門/ 第四章 法輪功/ 第五章 全能神/ 第六章 新天地教会と新宗教たち

【著者紹介】
安田峰俊 : 1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。2019年、『八九六四―「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で大宅壮一ノンフィクション賞・城山三郎賞をダブル受賞。他に著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さとうしん

    歴史的な背景とともに探る現代中国の秘密結社。会党・幇会篇と邪教篇の二部構成。洪門が民主党派のひとつ中国致公党という形で取り込まれているという話、外売の配達員が結成するのが近代的な労組ではなく伝統的な結社になってしまうという話、中国政府の宗教弾圧が国民のキリスト教の教義への理解を不十分なものにしてしまい、却ってカルトの布教に有利な状況を作ることにつながっているという指摘が面白い。現代中国を理解するうえでなぜ秘密結社のことを知る必要があるのかというオチというか締めの言葉もよい。

  • サケ太

    これはかなり面白かった。中国という国家は秘密結社と綿密に関わっているということを認識した。個人的に興味深かったのはデリバリーサービスの中の秘密結社化。これは日本では現状起こっていない事象なので、見ている分には面白いが、労働者の権利関係が保証されていない為、自衛手段としての集団の形成、それが暴力沙汰を生じさせてしまう、というのは笑えない。

  • bapaksejahtera

    宗教や職業、同郷人組織等の結社が次々叢生し、時には政権迄生み出した中国。その今日の姿をルポ形式で綴る。歴史が長く領土も越えた華人社会が世界を覆う中華世界の結社について、読み易い文章で幅広く話題を追う。我が国では三合会が有名であるが、それらを生み出した洪門や青幇等の「秘密」を謳う諸結社が、実に「空虚な器」であり融通無碍な性格故に中共を始め政治権力に取り込まれてきた歴史も理解できた。中盤の話題となる、共産党から邪教として弾圧される様々な宗教団体も面白い。本書を通じて華やかな都市以外の中国民衆の姿の一端を伺えた

  • 羊山羊

    笑えるルポでもありながら真剣でもあり、中国国家とその自己責任社会から身を守るべくイリーガルに協力し合う市民たちを描く1冊である。中国のB面を走り尽くす安田氏が、秘密結社の実情に体当たり取材してきた1冊。「自壊する帝国」のソ連でもそうだが、宗教と秘密結社はいつでも国家にとって危惧するべき敵だった。特に「幇」による縦横の人間関係の複雑な中国では尚更だ。先日の香港デモを巡る、デモ過激派にうっ憤を募らせる械闘組や香港の原住民に関するルポには本当に目を引く。面白い1冊だった。

  • Toska

    明清民国あたりの中国史で様々な結社運動が示したインパクトは周知の通りだが、それら「秘密結社」の残照にスポットを当てた上質なルポ。香港の民主化運動が昔ながらの土着的結社に引きずられて暴力化した話など、着眼点に独自性がある。個人的には、フードデリバリーの配達員が他社や交通警察と抗争する話が一番面白かった。互助のためすぐにつるみ、徒党を組んでは実力を行使する。今も昔も変わらぬ中国人のエネルギー。どこぞの自民党政権に、本物の自助ってのはこういうことなんですよと教えてやりたい。

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