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民族がわかれば中国がわかる 帝国化する大国の実像 中公新書ラクレ

安田峰俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121508324
ISBN 10 : 4121508327
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古来、さまざまな異民族が中国に渡り、中華文化の形成を担ってきた。
回族、チベット族、ウイグル族、モンゴル族、満洲族、朝鮮族‥‥。
現在、中国は漢族を含め、56の民族で構成される多民族国家だ。
客家・広東人・福州人・猶太(ユダヤ)人のように、民族の枠をこえて存在感を放つ集団もいる。
なぜ、習近平の中国は「民族の復興」をめざすのか。
なぜ「台湾統一」が至上命題であるのか。
民族は、中国の行動原理を読み解く最大の鍵であり、いっぽう不都合の真実が潜む暗部でもある。
中国報道を牽引する大宅壮一ノンフィクション賞作家が、民族を背負う人びとの喜怒哀楽を共にし、帝国化する大国の全容を描きだす。

【著者紹介】
安田峰俊 : 1982年滋賀県生まれ。紀実作家、立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。朝日新聞論壇委員(2023‐24年)。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。著書『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA、第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 岡本

    Kindle。中国の各民族を紹介するだけかと思いきや、中国通の著者ならではの情報量であり、最後の纏めは流石の一言。各民族の歴史や現状が纏められており非常に分かりやすい。目論見通り中華民族としての統一はされるのか要注視。

  • skunk_c

    この著者の本はそのタイトルから敬遠していたのだが、本書を読んで考えを改めた。丁寧な論考で歴史にもきちんと当たっているし、現地取材を含めた内容は興味深いものだった。しかも文章が読みやすい。中国に対する評価も警戒心を持ちながらも一方的にディスるようなものではない。特にウイグル人について読むと、日本国内で在日外国人を攻撃する「右翼」な人たちが擁護側に回るという奇妙な現象があるとか。これはこの著者の他書も読まねばという気にさせられた良書だ。ただし「あとがき」の沖縄独立については過去の系譜に触れられていなく残念。

  • ピンガペンギン

    「民族」は和製漢語。中国語に逆輸入されて中国語でも定着した。1.「ネイション」2.「エスニック・グループ」中国には2の意味の民族が56ある。チベット族(460万人)、回族(1100万人以上)他の少数民族の実情を知れるが、本当に複雑で流動的な印象。ウイグル族は基本的人権を脅かされているが、日本では政治的なツールのようになり、自民党中枢部に食い込んでいる。イスラムのためチベット族ほどに欧米社会の関心にとどまりにくい悲惨な状況だという。朝鮮族は韓国に行くと差別の対象となり、大部分の人は低い収入にとどまっている。

  • さとうしん

    近年動向が注目されるチベット族やウイグル族だけでなく、朝鮮族や日本人になじみのない回族やチワン族、更に漢族内のグループである客家や、中国の民族の総体とも言うべき中華民族も取り上げている。かつての漢人八旗なども含まれているという満族のあり方からは民族の内実の曖昧さがうかがえる。回族について漢人と回民の共存・反目の歴史を取り上げるなど、歴史性に着目するのは本書の特徴だろう。客家について巷間言われてることに実は根拠が薄いということや、民族服との絡みで漢服ブームについても取り上げられている。

  • チベット族のダライラマの転生は16世紀に外国人の権力者のお子が転生神童に選ばれてるってのは、まあそこがクソだからって中国がクソだってのも変わらないんすよとウクライナとロシアに対してみたいな感想を抱く。朝鮮族が韓国内でクルド人みたいな扱いを受けているのにも同様。…人間なんかみんなクソなんだ。漢族のふりしてきた満州族が1990年にたった8年でアファーマティブアクション受けられるからと228%増加してたり。お子の大学受験時に送迎するママが一世一代の勝負服としてチャイナドレス着るのは分かんないな…。主役はお子。

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