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中国嫌いのための中国史 (仮)Php新書

安田峰俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569857787
ISBN 10 : 4569857787
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国のことは好きではないけど、『三国志』『キングダム』で中国史に関心をもった人へ。秦から毛沢東時代まで網羅した渾身の中国史!

【著者紹介】
安田峰俊 : 紀実作家。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。1982年、滋賀県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)が第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「中国は嫌いだけれど、古典中国は好き」と言う人が多いという指摘に納得する。確かに、中国政府に怒りを覚えても、孔子や司馬遷などに親しみを感じ、壮大な中国史に胸躍らせる自分がいる。著者は、両者は繋がっているのだと言う。そして、中国政府が巧妙に歴史を利用している具体例を列挙する。始皇帝の国家統一が台湾統一に、諸葛孔明の辺境政策が少数民族統治に、鄭和の大遠征が一帯一路に、洪武帝の洪武反貪が「虎も蠅も叩く」反腐敗キャンペーンにと。「中華民族の偉大なる復興」というスローガンのために、中国史が翻弄されている現実を知る。

  • まーくん

    少々、刺激的、キャッチ―な題名だが、中国史を題材にしたRPGゲームにはまっている特に若い人はたとえ現在の中国が嫌いでも中国史には興味あるでは?その過去の歴史が現在の中国の政治文化にどう反映されているか?現代中国を知るためには中国史を知ることが手掛かりになりますよ、という切り口で読み解く。取り上げている古典や事件・人物は『三国志演義』の諸葛孔明、『水滸伝』、孫子、元寇、アヘン戦争、孔子、科挙、李白、始皇帝、毛沢東など馴染み深い物。現代中国の政治・文化の理解には中国史や漢文の知識が有用と著者は強調する。⇒

  • HANA

    滅茶苦茶面白い。中国史といっても年表風の一本道ではなく、かと言って各時代のエピソードを描き出すのでもなく、現代中国において過去の歴史がどのように取り扱われているかを説いた一冊。有名なものだと孔子の変遷、当初は批判の対象だった孔子が今や孔子平和賞やら孔子学園やらと中国外交の顔になったエピソードとか。中国のテレビ番組でのマルクスと孔子の対談は爆笑したし。斯様な様々な過去の出来事、始皇帝、科挙、元寇そして毛沢東をキーワードの現代中国があからさまになっていく様は目が離せない。特に毛沢東が孕む不穏さと言ったら…。

  • skunk_c

    タイトルはこの出版社らしい「売らんがな」ではあるが、内容は真っ当。PHP「Voice」連載のものをまとめたようで、テーマ別に編集されている。著者は中国史だけでなく漢詩や文学にも造詣が深く、記述は丁寧。「おわりに」で著者自身が書いているように、言葉に責任を持たないものが書く「嫌中もの」とは一線を画している。ただ、特に最近の習近平に対してはかなり厳しい見方をしており(博士論文代筆の話も2回登場)、現状の中国の行く末に対しては警戒心があるようだ。確かに10年を超えて権力の座にあるのは、やはりかなり不健全と思う。

  • ふくとみん

    図書館で借りて読んだ。以前は陳舜臣を読んで中国がわかった気になっていたが中国が日本を超える存在になってわからなくなってきた。習近平が儒教の考えを取り入れたり、王力雄が反体制作家として存在しているなど知らないことが書かれてあった。最後の参考文献で読んだのは数えるほどしかなかった。中国を理解するのは大変だ。

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