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ISBN 10 : 4040824873
Content Description
彼ら(逃亡実習生)は自らをボドイ(兵士)といった―――。
国からは「高度」と見なされない、圧倒的多数(外国人労働者)の世界。
絶対的な弱者でも敵でもない彼らの「現実」に追ったディープルポ。
ポストコロナのボドイを追った新章も収録。
日本政府をはじめ、公的機関が使用している言葉、「高度外国人材」。
ならば、国の定義とは真逆の人材も存在する。そして、日本社会はそのような「『低度』外国人材」にこそ強く依存し、彼らを必要としているのが実態だ。
既に稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、外国人労働者の主役はベトナム人に移行している。
生身の彼らは紋切り型の報道で語られるような絶対的な弱者や被害者でもなく、陰謀をたくらむ存在でもない。
中国、ベトナム、日本各地を回り、実態に迫る!
われわれは記号としての弱者や敵を想定していたのに、いたのは人間だった。
■害獣と外来種を狩るボドイたち
■「自動車窃盗は彼らの今年の流行です」
■日韓台中のベトナム花嫁争奪戦
【目次】
はじめに
第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」
第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ
第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば
第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」
第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき
第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生
第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧
おわりに
新 章 ポストコロナ時代のボドイたち
主要参考文献
※本書は2021年3月に小社より刊行した単行本を加筆修正の上、新書化したものです。
【著者紹介】
安田峰俊 : 1982年滋賀県生まれ。紀実作家。主に中華圏をフィールドとする。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部史学科東洋史学専攻卒業後、広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2018年に『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で第5回城山三郎賞、19年に第50回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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おかむら
読了日:2025/09/13
bapaksejahtera
読了日:2025/09/28
261bei
読了日:2025/06/18
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