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21世紀版少年少女日本文学館 18

安岡章太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062826686
ISBN 10 : 4062826682
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

文豪たちの香り高い文章を味わえる明治の傑作短編を収録した、児童向け日本文学全集の決定版。本巻には、主人公の心の動きを鮮やかに感じさせる安岡章太郎の「サアカスの馬」、吉行淳之介の「童謡」など8編を収録。

【著者紹介】
安岡章太郎 : 1920年5月30日、高知市帯屋町に生まれる。1941年慶應義塾大学文学部予科へ入学。級友と同人雑誌を出す。1951年「ガラスの靴」を「三田文学」に発表、北原武夫らに認められ、芥川賞候補作となる。1952年「宿題」「愛玩」を「文学界」に発表。「第三の新人」と呼ばれはじめる。1953年「ハウス・ガード」(「時事新報」に発表)で時事文学賞、「悪い仲間」(「群像」)、「陰気な愉しみ」(「新潮」)の二作で芥川賞を受ける。新人の「一二会」(のちに「構想の会」)が発足し、三浦朱門、吉行淳之介、奥野健男、遠藤周作らと会合をもつようになる。1967年『幕が下りてから』を講談社より刊行、毎日出版文化賞を受賞。1976年作家としての業績により芸術院賞を受賞。芸術院会員となる。1981年『流離譚』を新潮社より刊行、翌年日本文学大賞を受賞

吉行淳之介 : 1924年4月13日(戸籍は4月1日)、岡山市桶屋町生まれ。父は作家、母は美容家。1945年東京帝国大学英文科に入学。1947年第十四次「新思潮」同人となり、「星の降る夜の物語」を発表。大学を中退し、新太陽社に入社、記者生活を六年間送る。1952年「原色の街」(前年「世代」に発表)、「谷間」(「三田文学」)が続けて芥川賞候補となる。1954年「驟雨」(「文学界」)により芥川賞を受賞。「第三の新人」と呼ばれる。1970年『暗室』を講談社より刊行、谷崎潤一郎賞を受賞。1978年『夕暮まで』を新潮社より刊行、野間文芸賞を受賞。1979年作家としての業績に対し、芸術院賞を受賞。1994年7月26日、肝臓癌のため死去

遠藤周作 : 1923年3月27日、東京市巣鴨に生まれる。1943年三年の浪人生活ののち、慶應義塾大学文学部予科に入学。二年後、仏文科に。1950年フランス現代カトリック文学研究のためフランスに渡り、1953年まで滞在。1955年「白い人」を「近代文学」に発表、芥川賞を受賞。1958年『海と毒薬』を文藝春秋より刊行、新潮社文学賞、毎日出版文化賞を受賞。1966年『沈黙』を新潮社より刊行、谷崎潤一郎賞を受賞。1978年『イエスの生涯』により、国際ダグ・ハマーショルド賞受賞。『キリストの誕生』を新潮社より刊行、翌年読売文学賞を受賞。1979年芸術院賞を受賞。1980年『侍』を新潮社より刊行、野間文芸賞を受賞。1996年9月29日、肺炎による呼吸不全のため死去

阿川弘之 : 1920年12月24日、広島市白島九軒町土手通りに生まれる。1940年東京帝国大学文学部国文学科に入学。1942年大学の卒業期が半年繰りあげとなり卒業。1946年「年年歳歳」を「世界」に発表。1952年『春の城』を新潮社より刊行(翌年、読売文学賞を受賞)。1965年『山本五十六』を新潮社より刊行。翌年、新潮社文学賞を受賞。1970年日本ペンクラブ専務理事として、ソウルでひらかれた国際ペンクラブ大会に出席。1979年芸術院恩賜賞・芸術院賞を受賞。芸術院会員となる

小川国夫著 : 1927年12月21日、静岡県志太郡藤枝町(現、藤枝市)に生まれる。1950年東京大学文学部国文学科に入学。1953年「東海のほとり」(「木暮皓一」を雑誌発表の際、本多秋五が改題)を「近代文学」に発表。1965年島尾敏雄が、朝日新聞“一冊の本”欄で『アポロンの島』を激賞、作家として一挙に世に出る。1985年「逸民」を「新潮」に発表、翌年、川端康成文学賞を受賞。2008年4月8日、肺炎のため死去

北杜夫 : 1927年5月1日、東京市赤坂区青山南町五丁目(現、東京都港区南青山四丁目)に生まれる。1948年東北大学医学部に入学。1953年慶應義塾大学医学部神経科に助手として入局。「幽霊」を「文芸首都」に連載開始、翌年完結し自費出版。1958年水産庁調査船に船医として乗船(翌年帰国)。1960年「どくとるマンボウ航海記」を中央公論社より刊行、ベストセラーとなる。短編集「夜と霧の隅で」を新潮社より刊行、芥川賞を受賞。1964年「楡家の人びと」を新潮社より刊行、毎日出版文化賞を受賞。1966年躁鬱気質があらわれ、最初の躁病状態となる。以後、躁と鬱の状態を繰り返すことになる。1986年「輝ける蒼き空の下で」(第一部・第二部。新潮社刊)で日本文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tomi

    少年を主人公にした作品を中心に安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、阿川弘之、小川国夫、北杜夫の8篇を収録。安岡章太郎「宿題」は今で言う不登校気味の少年の話。転校先の学校の勉強についていけず、気力もなく孤立する少年。ラストは皮肉めいているが、この気持ちはよくわかる。北杜夫「天井裏の子供たち」は子供たちの秘密基地遊びや忍者ごっこから犯罪行為へと逸脱してゆく物語。集団に入ったばかりの弱虫な男の子の視点で、子供の大人への憧れや残酷さが瑞々しく描かれている。⇒

  • Tadashi_N

    作家それぞれの少年時代を描いている感じ。安岡さんと似た場所で私も過ごしていた。

  • michel

    なんとなく授業でやった記憶はあったが、今読んでみると、とても印象深い作品だ。構成が素晴らしい。諦観や無力感から、生きることへの興奮に終わる、という流麗な構成。感情の移行する様を描写することなく、ラストの主人公の拍手で結ぶ。短い作品ながら、急展開で読者を導く。他、吉行淳之介、遠藤周作、阿川弘之、小川国男、北杜夫。

  • たつや

    もしかしたら、教科書で一度は読んでいるかもしれない作品。古い作品だけに文章が濃密な気がする。短い作品が故に削って練って、無駄が少ない。名作揃い。児童書コーナーにある古い作品と言ってバカに出来ない。面白かったです。

  • 訪問者

    収録作品すべてが初読であったが、この巻の作品にはちょっと奇妙なものが多かった。

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