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犬をえらばば 講談社文芸文庫

安岡章太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062901949
ISBN 10 : 4062901943
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan

Content Description

「第三の新人」の泰斗は、エッセイの名手でもあった。柳橋の料亭で親友・近藤啓太郎からすすめられ、紀州犬の「コンタ」を飼い始めた筆者が、鋭い観察眼と好奇心で愛犬と飼い主の人となりを綴る。江藤淳、丹羽文雄、石坂洋次郎、坂口安吾、遠藤周作、吉行淳之介、志賀直哉、五味康祐…ユーモアとエスプリが溢れる、交友録的作家論。

目次 : 犬は飼い主に似るか?―江藤淳における平等思想/ 近藤啓太郎の親切心について/ コンタと命名/ 人犬一如、コンタとゴリ/ 人徳犬徳―丹羽氏の仁、石坂氏の徳/ 佃煮とシチューと飼犬と―安吾夫人の愛情/ 遠藤狐狸庵のダメニシ庵犬/ 黒きは猫の皮にして、白きは―吉行淳之介のナミダ?/ 花の三十四年/ 隣家の犬―志賀文学と動物/ マニアの心情―五味康祐のメカニズム/ 交尾

【著者紹介】
安岡章太郎 : 1920・5・30〜2013・1・26。小説家。高知県生まれ。1941年慶應義塾大学文学部予科入学、44年に陸軍に応召、満州へ送られるも肺結核で除隊。戦後復学するが、脊椎カリエスを患い、48年英文科を卒業。51年、文壇デビュー作「ガラスの靴」が芥川賞候補となり、吉行淳之介、阿川弘之らとともに「第三の新人」と呼ばれる。53年、「悪い仲間」「陰気な愉しみ」により芥川賞受賞。60年、『海辺の光景』で野間文芸賞、67年、『幕が下りてから』で毎日出版文化賞、74年、『走れトマホーク』で読売文学賞、82年、『流離譚』で日本文学大賞、89年、『僕の昭和史』で二度目の野間文芸賞、91年、「伯父の墓地」で川端康成文学賞、96年、『果てもない道中記』で読売文学賞(随筆・紀行賞)、2000年、『鏡川』で大佛次郎賞等、数々の文学賞を受賞。2001年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • *mayu*

    作家安岡章太郎が坂口安吾、吉行淳之介、近藤啓太郎などと過ごした日々を自身の愛犬を通して描くエッセイ。たまたま古本屋にて手に取った本書。家で読むとそうでもないけれど外で読むとスイスイとページが進む不思議な1冊でした(笑)歴史に名を刻む作家たちと安岡さんの遅咲きの青春の模様が犬を通じて面白おかしく描かれていて、エッセイというより一風変わった作家論でもありました。安岡さんの愛犬コンタと近藤啓太郎氏がとても良い味を醸し出しております。

  • いちU

    兎に角仲良しだという事が分かりました。失われた青春を取り戻そうというのか?とあとがきにもありますが、同じ苦難を経験した者同士の繋がりは深いし、知古の人間関係の安心は必要なのかも。おじさんのほんわか世間話を聞いたあとのような。なんだか、戦争経験者とは思えないほど呑気と陽気さを安岡氏からいつも感じます。物理的経験はからっとしたこだわりのない陽気さが備わるものなのか。昔はこういった人々の多かったこと。憎むべき人の少ない世(F3)

  • きゃん

    狐狸庵のダメニシ庵犬は声を出して笑う。外で読むのは難しい。

  • はちくま

    以前から安岡さんとコンタの話は知っていて、安岡さんは気のいいおじさんというイメージだったせいか、久しぶりに会う親戚のおじさんからのんびり話を聞いたような読後感。犬を通して人をシビアかつ温かく描いている。第三の新人の方たちの小説もちゃんと読もう。

  • ハイジ

    「第三の新人」の交友録。 近藤啓太郎からすすめられ、紀州犬の「コンタ」を飼い始めた筆者が鋭い観察眼と好奇心で愛犬と飼主の人となりを綴る。近藤淳、丹羽文雄、石坂洋次郎、坂口安吾、遠藤周作、吉行淳之介とMさん、志賀直哉、五味康祐、、沢山の作家が出てきて面白い。

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