Books

謎の海洋王国ディルムン メソポタミア文明を支えた交易国家の勃興と崩壊 中公選書

安倍雅史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101242
ISBN 10 : 4121101243
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ペルシア湾に浮かぶ島国バハレーンには、世界最大の古墳群が存在する。今から四〇〇〇年前、バハレーンがディルムンと呼ばれた時代に、おびただしい数の古墳が築かれた。海上交易を独占して繁栄をきわめた王国の人々は、ほぼ無人の地だったこの島にどこから移住してきたのか。なぜ紀元前一七〇〇年ごろを境に、歴史の表舞台から消えたのか。日本の発掘調査団を率いる著者が最新の考古学の成果を踏まえ、謎の王国の歴史の解明に挑む。

目次 : 第1章 バハレーンの地理、気候、風土/ 第2章 ディルムン考古学の先駆者たち/ 第3章 ディルムンの歴史―南メソポタミアとの交流を中心として/ 第4章 文明期の遺跡/ 第5章 文明期を生きた人々/ 第6章 ディルムン文明の崩壊とその後

【著者紹介】
安倍雅史 : 1976年生まれ。英国リヴァプール大学博士課程修了(Ph.D)。東京大学総合研究博物館特任研究員、早稲田大学高等研究所助教などを経て、2016年から東京文化財研究所研究員、2021年から同研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Toshi

    「ディルムン」とはペルシャ湾に浮かぶ島国「バハレーン」のこと。30年以上も前にバハレーンに住んでいたことがあり、紀元前の遺跡や、また砂漠の真ん中に「生命の樹」があり、エデンの園はバハレーンだったかも知れないなどと言う話を、眉に唾つけながら聞いていた記憶がある。それがメソポタミア文明に遡り栄えた交易国家だったとは。もっとちゃんと見ておけば良かった。実際にバハレーンで遺跡の発掘に携わる研究者による真面目な本である。メソポタミアから他地域への海洋貿易のハブとして栄えたディルムンの盛衰を、遺跡研究から解き明かす。

  • 月をみるもの

    メソポタミア文明とアラビア半島、そしてインダス文明との間をつなぎ、交易によって栄えた海洋王国ディルムン。数万におよび古墳は、まさに島を埋め尽くさんばかり。砂漠にいた遊牧民がこの島に移住し、やがて海洋民となったという歴史を解き明かしたのは日本の発掘隊。次はどこかに沈んでいるはずのディルムン船の発見だ!

  • MUNEKAZ

    「謎の海洋国家」と何だか怪しいタイトルだけど、中身はすごくまっとうなもの。現在のバーレーンにあった古代の交易国家ディルムンの最新研究を紹介する。古代メソポタミアとインダス文明を結ぶ結節点として繁栄する姿は、あまりスポットの当たることのない湾岸諸国の古代史に触れる内容で大変面白い。また発掘に携わった考古学者たちのプロフィールにも触れることで、無味乾燥な遺跡紹介になりがちな古代史に、ほんのりと人間ドラマを感じさせて良い塩梅かと。

  • スプリント

    バハレーンに古代に栄えていたというディルムン王国。 名前を聞いたことがあるくらいで具体的なことは何も知らなかったので勉強になった。

  • ジュンジュン

    ペルシャ湾に位置するバハレーン島(バーレーン)は7万5000もの古墳が存在したという。いったい誰が遺したのか?発掘に携わる著者の最新調査報告書。メソポタミアの史料に登場する交易国家ディルムンがここ。古墳の形状から砂漠地帯からメソポタミアに侵入した遊牧民族アモリ人(あのハンムラビ王と同系)ではないかと。メソポタミアの影響が大きく、そこが分裂状態で弱まった時だけがディルムンの最盛期だったようだ。ただ文字史料が数点なのが現状。今後楔形文字が出てくれば…。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items