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独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた

安井浩一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103548812
ISBN 10 : 4103548819
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1945年、19歳で学徒出陣により徴兵され、戦争と軍隊を嫌悪した渡辺。政治記者となって目にしたのは、嫉妬が渦巻き、カネが飛び交う永田町政治の現実だった―。「総理大臣禅譲密約書」の真相、日韓国交正常化交渉と「極秘合意メモ」スクープ、沖縄返還の裏側、歴代総理の素顔。戦後日本が生んだ稀代のリアリストが、縦横無尽に語り尽くす。

目次 : 戦後政治“最後の証人”―永田町を睥睨する主筆室/ 敗戦―原点となった戦争体験/ 共産党活動―学んだ権力掌握術/ 新聞記者と“運命の山”―命を賭した武装組織の取材/ 永田町の現実―せめぎ合う保守勢力/ 岸信介と安保改定―民意を得られなかった“戦前性”/ 密約と裏切り―政治家たちの権謀術数/ 盟友・中曽根康弘―“二人三脚”で目指した総理の座/ 日韓国交正常化交渉―取材者か、当事者か/ 沖縄返還―問われたジャーナリズムの姿/ 田中角栄―知られざる戦争体験と、その虚実/ 中曽根政権―戦場体験と現実主義/ 喪失されゆく“共通基盤”

【著者紹介】
安井浩一郎 : NHK報道局政経・国際番組部政治番組チーフ・プロデューサー。1980年埼玉県生まれ。2004年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、NHK入局。仙台局報道番組、報道局政治番組、報道局社会番組部、放送総局大型企画開発センターのディレクターを経て、2020年より現所属。戦後史や政治分野を中心に、主にNHKスペシャルなどの報道番組を制作。2022年度の拓殖大学客員教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Isamash

    NHKチーフプロデューサー安井浩一郎2023年発行著書。読売新聞の渡辺恒雄には興味大なのだが、著者の主関心は戦後の政争である様で期待するものは得られず。渡辺の生き方を肯定し、戦争体験の有る政治家や権力者は平和を希求し、そうで無い政治家は危ないとする見方も表面的すぎると思ってしまった。時の総理と親しすぎる様にも思える渡辺がどうして新聞社を擁する読売Gの最高権力者まで登り続け、何故読売新聞は安倍首相の御用新聞の様なものなってしまったのか。それに何も答えていないし、政争史も特に新しいエピソードも引き出せていない

  • d3

    先日亡くなられた読売新聞主筆・渡辺恒雄が戦後政治について語るNHKドキュメンタリーの書籍化。記者として目撃してきた昭和政治史の証言は貴重である。 保守論客でありながら、戦争については絶対否定する立場で政治家たちと付き合う。そこには戦争を体験したものの強い意志を感じた。 ただ皮肉なことに、氏の内なる権威による行動が、現代的な視点から見れば前時代的に見えてきたのも事実である。 戦争体験者によって作られていた時代が昭和だとするならば、戦争を知らない世代ばかりになった令和はどのように進んでいくのだろうか。

  • hideto

    渡辺恒雄、通称「ナベツネ」。どうしても元巨人軍オーナーというイメージが強く、球界再編時の振る舞いも含め、いい感情を持てない人物です。そんな彼の特に昭和時代に迫ったノンフィクション。描かれているのは、敏腕記者として、昭和の大物政治家達と関係を持ち、時にブレーンとして助言を与え、スクープをものにする姿。一貫しているのは、太平洋戦争を経験した者として、戦争を忌み嫌っているところ。今の政治家もほぼ戦争を経験してない世代となり、こうした経験を語れる人も少なる中、貴重な話を聞かせてもらったように思います。

  • 数週間前に回顧録を読んでしまったのでそこまでの衝撃は流石に。だけど番組を見た時のとんでもないものを見てしまったという記憶は鮮明に覚えている。戦争体験から始まる部分こそ今の時代にも語り継がれてなければならないことである。シラミの話や思想の話も含めて。あと、男のジェラシーはいつだって離せないということも。諸々も含めて、昭和というのは緊張感に包まれた時代であり、そこで打ち勝ってきたのか、それとも頓挫してしまったのか。という話でもあるか。渡辺恒雄入門としては最適な一冊(映像の方が尚良だけども)。

  • T.Matsumoto

    NHKスペシャルでの渡邉氏インタビューの書籍化。理不尽な戦争体験に始まり、新聞記者として大野ら党人派の信頼を得、毎週読書会を開いた中曽根が総理になるまでの戦後政治史。御厨氏のほか、西山氏などの渡邉評も含めた多角的な内容で、渡邉本人の発言は少ない印象。いや、載せられなかったのかな。すごい人だなと感嘆。戦争体験という共通基盤が渡邉と政治家を結び付け、政治をリードしたという内容。メディア史としても興味深く読めます。にしても、戦争体験のある政治家が、二階氏で最後だったとは。

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