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未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学

宇野重規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130331081
ISBN 10 : 4130331086
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

友だち同士から国際社会まで互いに異なる人たちが、共に暮らしていくには。変わりゆく世界の中で、政治の根本を考え抜く5つの講義。

目次 : 第1講 変わりゆく世界と“私”(世界はお先真っ暗?/ 未来予測は、けっこう外れる ほか)/ 第2講 働くこと、生きること(どこまで、何を政治にのぞむのか/ 女性が活躍する社会ってどういうこと? ほか)/ 第3講 人と一緒にいることの意味(教室内にある政治/ 「弱いつながり」がブレイクスルーをもたらす? ほか)/ 第4講 選挙について考えてみよう(民主主義と多数決/ 出来がよくない集約ルール、選挙制度 ほか)/ 第5講 民主主義を使いこなすには(未来への意志/ 僕らの意志を社会に反映させるには ほか)

【著者紹介】
宇野重規 : 東京大学社会科学研究所教授。専門は政治思想史、政治哲学。1967年東京都生まれ。1991年東京大学法学部卒業。1996年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • s-kozy

    良書。高校入学を控えている息子と大学入学が決まっている娘にも勧めたい本。東大の社会科学研究所の教授(専門は政治思想史、政治哲学)が豊島区にある豊島岡女子学園中高で行った全五回の講義を書籍化したもの。人間にとっての基本的条件を「人と一緒にいること」とし、それは素晴らしいことでもあり、辛いことでもあるとしている。違い、葛藤、すれ違いがあるからより自分らしくありつつ、人と共に生きるために「政治」があるとしている。世界は今、困難な状況にあるが、中高生に希望を持たせる方向に講義は進んでいく。「大事なのは(続く)

  • 樋口佳之

    首都圏有名私立高というのはこういう機会があり得るというのがまず羨ましい限り。(偏差値とかでは超進学校ですね)/ルソー大変困った奴扱いの下りと、最後は村長に一任する宮本常一の体験談は少し声を出して笑いました。/マルクスに応答し、ヘーゲルでアウフヘーベンを口にする生徒さん達をして、ロールズの正義論は一切反応が無い。教科書の知識だけに縛られているような生徒さん達ではないはずで、「失われた○○年」って言論とか思想とかの分野でもそうなんだなと思いました。

  • けんとまん1007

    政治という言葉から、考え直すきっかけになる。わかりやすく、平易な言葉で綴られているのが素晴らしい。それでいて、奥行きが深い内容でもある。身近なところから、人といることから始まるのが政治でもあるということ。その中で、緩やかなつながりというフレーズが、とても印象深い。実際、それを痛感しているからでもある。一軍、二軍、三軍の話もわかりやすい。多数決が必ずしも、よくないことも理解している。いろんな生き方の哲学がここにある。

  • みねたか@

     本書は、学術会議任命拒否のお一人である東大の宇野先生が、豊島岡女子学園の高校生に「政治」とは何だろうと語った連続講義の記録。講義冒頭に「今の当たり前は意外と新しい。思い込みを捨てて長い射程で見てみよう」という投げかけがある。読み終わってこのメッセージが全体を明るく照らしていることを感じる。グローバル化の弊害と利点、ルソーやカントの考察、単純多数決の弊害など幅広く言及しながら、若い世代に、希望を持ってまず一歩を踏み出してごらんと、暖かいエールを贈る。現状に危機感を抱けばこそ、楽観論で語る清々しさ。

  • おさむ

    学術会議の任意拒否でいみじくも有名になった宇野先生の豊島岡女子学園での講義録。同じく拒否された加藤陽子さんの「それでも日本人は戦争を選んだ」は栄光学園での講義だったっけ‥‥。佐藤優さんの灘高生向けの講義本もそうだが、知の巨人が子供達相手だとわかりやすく、噛み砕いて説明する。それこそが本質をついているのだろう。世界の都市圏人口ランキングの上位がほとんどアジアで東京は1位である点、平等が進むほどわずかな違いに敏感になる人間の性、カント、ルソー、ヘーゲルの主張の分類‥‥など大人でも色々と学べますよ。

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