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映画興行分析

宇野維正

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909852533
ISBN 10 : 4909852530
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

『映画興行分析』は、宇野維正が2015年からリアルサウンド映画部にてスタートした週刊連載「宇野維正の興行ランキング一刀両断!」の約400本におよぶ記事を再編集してまとめた一冊。興行通信社が毎週発表している『今週の映画ランキング』約9年分を、映画ジャーナリストならではの鋭い視点で読み解いていった528ページにおよぶ労作だ。さらに、1年ごとに書き下ろしのコラム「映画興行概論」を収録し、2016年7月から2024年4月までの足かけ9年で、映画興行を取り巻く環境がどのように変化したのかを概観できる貴重な資料にもなっている。

日本国内の映画興行は近年、動画配信サービスの普及、北米初のウォーキズムの影響、コロナ禍の上映自粛、アニメ映画の興隆など、さまざまな要因によって大きく様変わりした。特に、2016年8月に公開された『君の名は。』が興行収入250億円を突破したのを皮切りに、国内アニメーション作品がランキングを席巻するケースが目立つようになり、他方で外国映画のヒット作が生まれにくい状況になっている。2024年3月に公開されたクリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』は、第96回アカデミー賞で最多7冠を達成したにも関わらず、日本での興行収入は20億円未満に収まり、それでも外国映画としては2024年最大のヒット作と呼べる状況だ。日本の映画興行は、なぜここまで「洋高邦低」から「邦高洋低」へと変わったのか。その是非も含めて細やかに検証した本書は、今後10年の「映画の未来」を占う一冊でもあろう。


《著者情報》
宇野維正(ウノコレマサ)
1970年、東京都生まれ。映画・音楽ジャーナリスト。米ゴールデン・グローブ賞国際投票者。「リアルサウンド映画部」アドバイザー。映画誌やファッション誌での連載のほか、YouTubeやPodcastでも精力的に活動。著書に『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)、『くるりのこと』(くるりとの共著、新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)、『日本代表とMr.Children』(レジーとの共著、ソル・メディア)、『2010s』(田中宗一郎との共著、新潮社)、『ハリウッド映画の終焉』(集英社新書)などがある。

【著者紹介】
宇野維正 : 1970年、東京都生まれ。映画・音楽ジャーナリスト。米ゴールデン・グローブ賞国際投票者。「リアルサウンド映画部」アドバイザー。映画誌やファッション誌での連載のほか、YouTubeやPodcastでも精力的に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hoven

    500pを超える。ウェブ媒体(Real Sound)に書かれた8年分の連載をまとめたもの。これがよく出版社の企画を通ったと思う。一通り読んだが、日本の映画産業はアニメや寅さん的映画(シリーズもの)に頼ってる。見たことないけど、とにかくコナンは強い。ドラえもん、鬼滅、ONE PIECE。日本の俳優だと菅田将暉と山崎賢人主演の映画が目立つ。更にトム・クルーズはすごすぎる。80年代から映画に出続けて、未だにヒット作を出し続けてる。バケモノ。

  • トッパ

    コロナ禍を経て映画興行をめぐる状況がどのように変化したのかを、興行成績を定点観測することで丁寧に炙り出した一冊。リアルサウンドでの連載はスタート時から読んでいたものの、まとめて一気に読むと確かな分析力には感心するばかりでした。特にディズニーと全興連の駆け引きと、それによって映画ファンがないがしろにされていく過程を紹介するくだりは熱い筆致で、映画館で映画を観る楽しみを奪われることへの憤りがしっかりと伝わってきました。映画館で映画を観ることが好きな者なら読んでおくべき。

  • しょうや

    とりあえず、まえがきとあとがき、そして各年まとめの文章だけ。宇野維正さんのX、トークライブ、YouTube、ポッドキャスト仕事を追っているといやでも流れこんでくる問題意識に貫かれている。洋楽離れよりも深刻なのは洋画離れ。2020年を境に360度、日本における映画業界の風向きが変わったことが切迫した事実として突きつけられる。しかし、ネガティヴなだけではなく、産業全体が潤い存続するための指針を常に念頭においている点はさすがジャーナリストであり、さすが産業の味方である。

  • satoshi

    著者のリアルサウンド映画部で連載してた記事をまとめたもの。毎週読んではいるが、こうしてまとめて読むと、映画を取り巻く状況が流れで掴める。特にコロナ禍〜以降をリアルタイムで記しているのが本書の特性だと思う。このあたりの変化のダイナミズムは凄まじい。

  • ヌンサ

    p250「オリジナル脚本で全国規模のヒットを狙うのは、竹槍で戦闘機を落とすようなものである」

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