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アンダーザスキン

宇野碧

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065405888
ISBN 10 : 4065405882
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

「私、タトゥーイストになりたい」。
母の肌に彫られたタトゥーの美しさに魅せられ、同じ道を志した針生榴。
厳しい修行を積み重ねてタトゥーイストとなった榴だが、ある事件を機に母と決裂してしまう。
辛く苦しい別れを乗り越えタトゥーショップを開いた榴だが、慣れない経営者の仕事に弟子との対立、そして世間からの偏見の眼差しに晒されるうちに、本来の自分がわからなくなってしまい‥‥。
「魂がもとめるものを、なかったことにできない」。
タトゥーイストとして生きる榴が辿り着いた答えとは。静かに情熱が燃え上がるヒューマンドラマ。

【著者紹介】
宇野碧 : 1983年神戸生まれ。大阪外国語大学外国語学部卒。2022年、『レペゼン母』で第16回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hiace9000

    「タトゥーイスト」、いわゆる彫り師を職業に選んだ女性・針生榴。彼女の躓きや後悔、葛藤と苦難の末に辿り着いた道とは。未だアブノーマルでアンダーグランドな感の強いタトゥー、またタトゥーイスト。一度刻めば基本的に消すことのできない絵・文字を肌に残す決意を、かつてないソフトボイルドな視点から描いた今作。一女性のライフサイクルで直面する課題に悪戦苦闘しながらも、挫折の中で改めて自身の中にある信念と向き合い、人との繋がりの中で再起していく、お仕事小説の範疇には収まり得ないヒューマンドラマだった。魂修理人の真意に迫る。

  • タックン

    図書館の新刊コーナーで題名に惹かれて借りた本。 お仕事小説でもあり、1人の女性の半生を描いた成長物語で力作だった。 阪神淡路大震災で孤児となった少女(榴)。その子を引き取って育ててくれた母のタトゥーを美しいと思い憧れてタトゥーイストを目指す。 いろんな障害があったが多く人との出会いや協力で若くしてタトゥー専門店の経営者となった榴。 そこでタトゥーを多くの人に認知してもらう理想を目指すが、タトゥーへの社会の偏見からか裁判沙汰に巻き込まれたり、離婚も経験してしまう。 負けずに奮闘する自立した榴が眩しい。

  • 眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

    正直、今はタトゥーって世の中に受け入れられつつあるんだろうけど、個人的にはまだちょっと。小説として読むと、一人の女性の物語でしっかり読むことができた。頑張っている人には味方がちゃんとついてくるよね。素敵なお話でした。

  • 練りようかん

    母のタトゥーを美しいと感じて育った主人公には、タトゥーイストの才能があり起業するのだがその過程にはふつっと切れてしまうような偏見の目があり、家族との別れがあり表紙から連想したファミリーツリーが機能しない歯痒さがあった。自立が一つのテーマで、娘として経営者として母として様々なシーンで立ちはだかり、社会と自分の在り方が一致するなんてあるのかなと思させられる暗中模索がどんどん深まる展開。法律に翻弄され裁判という想定外の出来事まで及ぶのだが、自分次第という軸が立った落とし所にやっと一息つけたという気持ちになった。

  • 大長編スペクタクル。母親の影響でタトゥーイストになる事を決意した少女[榴]。その道は決して簡単なものではなく、波乱万丈。落ちるところまで落ち続け、気づいた時には思いがけない場所まで上り詰めている。タトゥーイスト、タトゥーという行為への世間からの偏見は強く、それは現代特に日本ではより強いものであろう。主人公の榴は真っ直ぐで、自分に厳しく完璧主義。時に痛々しい程自らを責め、優しすぎる面もある。そんな彼女のタトゥーイストとしての人生を綴った物語。 [魂修理人]と呼称される所以を、自らの目で確かめて欲しい一冊。

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