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ケインズ『一般理論』を読む

宇沢弘文著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006001957
ISBN 10 : 4006001959
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan

Content Description

ケインズが一九三六年に刊行した『雇用、利子および貨幣の一般理論』は二〇世紀経済学で最大の影響力を持つ名著でありながら、その難解さでも知られる。現代資本主義の制度に内在する不安定要因、失業とインフレーションの可能性、景気の長期停滞と所得分配の不平等化に直面しながらケインズが構想した『一般理論』を、私たちはどのように読み解くべきか。本書は、『一般理論』の内容に即して緻密に解説を加えている。ケインズ経済学の全体像を知る上でも必読の書である。

目次 : 第1講 なぜ『一般理論』を読むか/ 第2講 (第一篇)序論/ 第3講 ケインズのヴィジョン/ 第4講 (第二篇)定義と概念/ 第5講 (第三篇)消費性向/ 第6講 (第四篇)投資誘因/ 第7講 (第五篇)貨幣賃金と価格/ 第8講 (第六篇)『一般理論』から導き出されるいくつかの覚書

【著者紹介】
宇沢弘文 : 1928年鳥取県生まれ。51年東京大学理学部数学科卒業。専攻=経済学。日本学士院会員、東京大学名誉教授。1997年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Francis

    再読。ノーバル経済学賞候補にしばしば挙げられた宇沢弘文先生が経済学の名著、ケインズ「一般理論」を分かりやすく解説。ケインズは有効需要理論だけでなく金融、投資などでも優れた考察をしていたことがよく分かる。アベノミクスがなぜ有効と思われたのか、そして結局どうして駄目だったのか、この本を読めばある程度理解できると思う。できればこの本を読んでケインズ「一般理論」そのものを読んでほしい。

  • しんすけ

    マルクスは資本主義を抽象化して語ったためその理論は判りやすい。残念なのは解析学を理解していなかったため説得力を欠く箇所が散見することであろう。 その点、数学者として出発したケインズの資本主義のダイナミック解析にはかなりの説得力がある。残念なのは抽象化を極限まで追求していないために理論が錯綜して観えて判りにくい箇所が散見することだ。 しかしケインズも資本主義を自由主義と誤魔化すことは許さなかった点では、抽象的理論化の道を目指していたとさえ想える。

  • masabi

    ケインズ『一般理論』について非常に丁寧に説明されていると思う。しかし、自分の勉強不足もあり、その内容を十分に斟酌できているとはとてもではないが、考えることはできない。人々の利益への期待から投資や消費が行われるけれども、その期待がなくなってしまうと消費や投資を控えるようになるので不況、恐慌となる。ケインズは財政出動により有効需要を創出して労働者の所得を増加させる。増加分の所得が貯蓄ではなく消費・消費に回されるとき、不況を脱することになる。もう一度目を通してみたい。

  • Ex libris 毒餃子

    市民セミナーとしての著作であるため、教科書よりも丁寧な解説。次はケインズの方かな。

  • 手押し戦車

    デフレの需要ギャップを政府主導の財政出動で有効需要を生み出し労働の雇用量を増やし実質国民所得を増やし総消費を増やす。所得増加分が現在の消費に対する需要の増加を満たす為に使われなかったら、企業は損失する。雇用が正当化されるには全産出量から消費を引いたものを吸収するだけの投資が維持されないと意味が無い。将来資本設備からどれだけ利益が生み出されるか長期的な期待によって左右され好況だと設備投資や貯蓄進むが通過保有に対し需要が増え利子が上がり投資需要が減る。これらの悪条件を相殺する力も存在し日本のバブル時代だ。

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