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電力危機 私たちはいつまで高い電気代を支払い続けるのか? 星海社新書

宇佐美典也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065303115
ISBN 10 : 4065303117
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現在、日本の電力事情は危機的状況にある。エネルギー不足を受けて電気代はかつてなく高騰し、電力不足を告げる警報も一度ならず発出されている。日本経済の未来に大きな影響を及ぼしかねないこの惨状は、2011年の東日本大震災以降、具体的なビジョンなきままに進められた日本の電力改革が行き着いた必然の結果である。本書では、1世紀以上にわたり発展してきた電力産業の現在までの歩みを概観し、日本が今後直面する危機の実情を明らかにするとともに、エネルギー業界の第一線でコンサルティングを行う著者が実地で練り上げた、今こそ日本が取るべきエネルギー戦略を提案する。

目次 : 第1章 なぜ今電力不足が起きているのか(そもそも「電気」とは何か/ 「エネルギー」とは何か/ 電気はどういうエネルギーか ほか)/ 第2章 9電力体制はどのように誕生したか(「電力王」福澤桃介と「電力の鬼」松永安左エ門/ 「拝金主義者」福澤桃介と「実業家」松永安左エ門のタッグ誕生/ 安佐エ門、北九州にて電力会社の科学的経営を確立する ほか)/ 第3章 電力自由化はなぜ上手くいっていないのか(9電力体制と原子力発電/ 石油危機と9電力体制の綻び/ 電力自由化による9電力のコスト意識の高まりと石炭回帰 ほか)/ 第4章 電力の未来はどうなるか(現状認識1:電力システム改革は今のところ上手くいっていない/ 現状認識2:東日本の電力不足は長期化するが、それ自体は大きな問題ではない/ 現状認識3:電力料金はまだ上がる、これは大問題である ほか)

【著者紹介】
宇佐美典也 : 制度アナリスト。1981年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省に入省し、企業立地促進政策などに携わる。在職中にブログ「三十路の官僚のブログ」で注目を集める。新エネルギー・産業技術総合開発機構で電機・IT分野の国家プロジェクトの立案およびマネジメントを担当したのち2012年に退職。現在は太陽光発電などの再生可能エネルギーについてのコンサルティングとともに、著述活動やメディア出演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Salsaru

    新書の密度ではなかった。おそらく、中学生や高校生がこれを元にディスカッションして、自分の国や政治について考えるとよいと思った。ファッション的なサステナブルでなく、本質的に考え物事をどう分解して、複雑な論点や利権が絡み合う問題を動かすか。電力を使うあらゆる人は読んだらいい。

  • 福澤桃介と松永安左エ門。国策かビジネスか。理想と現実。諸々な事情が絡まっての現状はやはり現実は極端にはいかないという証左か。一先ず現状を気にしつつ、おえらいさんな判断を見守ろか。それが庶民というものよ。

  • 西寺

    「西日本の再稼働済みの原発の共通点として、立地する地域以外に挙げられるのが、これらの原子力発電所が全て加圧水型炉(PWR)と呼ばれる方式だということだ。/少し技術的な話をするが、原子力発電所には大きく分けて沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)という2種類の発電炉がある。この2つの方式の大きな違いは「発電所のタービンをどこで発生した水蒸気を使って回すか」という点だ」

  • cc

    元経産省官僚の筆者が日本の電力業界の簡単な歴史とその構造、そして何故ここ最近東京で電力不足が叫ばれるようになったのかと今後の展望をまとめています。分量的には短めで門外漢がサクッと概要を理解するには良かったですが(市場競争的なコスト削減努力と国家的な安定供給の両立の難しさよ)、露骨な誤字脱字が目立ったりp.168の「このグラフ」が存在しなかったりp.201の図表の文字が欠けていたり、全体的に本として作りが雑に感じる箇所が多かったです。

  • kureha

    昨今の電気料金の値上がりから、そもそも電気とは何か、日本の電力事業はどのように作られてきたのか、今後どうなっていくのかを解説した本。 昨今のSDGS推しでなんとなく用語だけ知っていた程度で、日本の電力の現実的な課題等を把握していなかったので、それを知ることができた。

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