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ボニン浄土

宇佐美まこと

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093865777
ISBN 10 : 4093865779
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

1840年。五百石船の乗員たちは、ある島に逢着する。青い瞳の住人は、島の名をボニン、と告げた。それから、180年後。物語はついに動き始める。

【著者紹介】
宇佐美まこと : 1957年愛媛県生まれ。2006年に「るんびにの子供」で第一回「幽」怪談文学賞短編部門を受賞しデビュー。2017年「愚者の毒」で第70回日本推理作家協会賞長編部門および連作短編集部門受賞。「展望塔のラプンツェル」が2019年「本の雑誌ベスト10」第1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読むのに少し時間がかかってしまいましたが...

投稿日:2021/04/10 (土)

読むのに少し時間がかかってしまいましたが、一気に一日で読めば、もっと充実した読書になったような気がします。北海道にも東北にも沖縄にも行ったことがないけど、行ってみたいな小笠原諸島。

akb009 さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    ボニン・アイランドとも呼ばれる小笠原諸島の”魂の歴史”が綴られていた。「島民」の中には、欧米系、旧島民、新島民がいるという。みんな仲良く暮らしていたのが一転、戦争による悲劇が。知らなかった! 世界遺産の美しい島、とばかり思っていたのに、こんな陰があったとは…。幕末の1800年代から現代までつながる壮大な物語。「この島では、命は受け継がれていく。魂は受け継がれる。」読んでよかった。

  • しんたろー

    江戸時代末期、難破船が漂着した父島を舞台に乗員の一人・吉之助を主軸に始まったが、現代の引きこもり中学生・賢人のパートと、孤独な中年男・恒一郎のパートも交錯してきて「何がどう関係しているんだ?」と戸惑いながら読んだ。段々と三者の繋がりが見えてきて面白さが増し、小笠原の大自然、人々の素敵さ、切なく哀しい歴史が胸を打つ。終盤の謎解きは丁寧に伏線が張ってあったが、若干の強引さを感じる。とは言え、宇佐美さんがホラー、イヤミス、社会派などの自身の作風を匂わせつつ、歴史ロマンが香る作品を創り上げた事は大いに評価したい。

  • nobby

    ボニンとは何!?無人島(むにんしま)のムニン→ブニンからのボニン・アイランド。日本の領土でありながら大自然と多民族が共生する様はまさに浄土の如し。冒頭の鎖国下の天保時代の遭難劇に続き、肝心なところで逃げ続ける五十男や、エリート家族への葛藤とある少女の喪失からチェロが弾けなくなった少年が並行して描かれるのに戸惑うばかり…それが一旦マリアをめぐる過去が明らかになると、そのバラバラな事柄が時空を超えて見事に繋がる!マイ・ボーイとクレバー・ボーイ、互いに行き着く安らぎは、碧を越えたボニンブルーに導かれたんだろう♬

  • utinopoti27

    江戸時代末期、時化で難破した観音丸一行の物語で幕が開く。人種の垣根を超えた開放的な文化が根付く小笠原諸島の歴史を背景に語られる、彼らと島民たちとの交流。そして180年後の現代、この地を訪れたルーツ探しの男性と、チェロ奏者の少年。本作は、この3つのシナリオが絡み合いながら進んでゆく。やがてこの島で起きた戦後のある悲劇に話が及ぶに至り、ミステリ色が顔を出すとともに、時を超えた血と愛憎の物語は重層的な膨らみを帯び始めるのだ。秀逸なプロット、奥深い物語世界、心震える余韻。宇佐美ワールドの進化は止まらない。

  • ウッディ

    江戸時代、難破した漁船が流れ着いたのはボニン・アイランドだった。果物が実り、魚介が豊富なその島は、鎖国の日本にあって、外国人が暮らし、捕鯨船が立ち寄る楽園だった。そして現代、その日暮らしの中年、チェロの音が聞こえなくなった天才とその父が、彼らのルーツを求めて、戦争に翻弄された小笠原を訪れる。これまで知らなかった小笠原の歴史を伝える物語であり、豊かな自然と大らかな人たちなど島の魅力溢れるガイドブックであり、少しのミステリーも含んだ内容で、これほどタイトルから内容が予想できない本もなかったような・・。

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