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普天を我が手に 第二部

Hideo Okuda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065388815
ISBN 10 : 4065388813
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

加藤陽子、保阪正康、養老孟司激賞!
各紙誌上でも大絶賛!(ワッペンで目立たせる)

敗戦、占領、抑留、青春、友情、再起ーー
希望よ、新たな時代の寵児たれ。

昭和100年・戦後80年記念刊行
昭和史三部作、物語はついに太平洋戦争勃発!

たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人が、
互いの運命を交差させながら、
新たな時代を切り拓く!(中)

太平洋戦争が勃発した。
竹田志郎は、父に伴って渡米したが、そこで自分だけ捕虜となってしまう。ようやく帰国した後は日本の捕虜収容所の通訳となるも、目にしたのは看守の虐待が横行するずさんな実態だった。
矢野四郎は、父の死後東京に出ていたが、親譲りの素行の悪さで少年院を転々とする。だが、次第に悪化する戦況で予科練に入ることを決意。戦友と共に人間魚雷「回天」で出撃を期する。
森村ノラは、父の教会の伝手で亀戸のコーヒー店を手伝うことに。友人と闇米を買いに農村部へいったり、教会で預かった孤児たちを軽井沢へ疎開させるなど、母親譲りの活力で奔走する。
五十嵐満は、戦中は映画俳優として活躍。さらに、張学士らと民主主義を標榜する組織〈リバティ〉を結成。だが、敗戦後に組織はあっけなく瓦解。タップダンスを武器に、旅芸者・藤田と捕まっては脱走を繰り返す。


【著者紹介】
奥田英朗 : 1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て、’97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、’04年『空中ブランコ』で直木賞、’07年『家日和』で柴田錬三郎賞、’09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    奥田 英朗は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。7月に読んだ第一部に続いて、今回は第二部です。第二部は、太平洋戦争開戦から敗戦〜戦後の混乱期まで、一気読みしました。四人の主人公達が、東京に集結しました。続いて12月刊行の最終第三部へ。トータルの感想は、全巻読了後に。今年中に全巻完読出来れば、今年のBEST20間違いなしです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000409305

  • パトラッシュ

    第一部の主役だった親たちが後背に退き、昭和元年生まれの子供4人が戦中戦後の混乱期を生き抜いていく。戦争という巨大な暴力と理不尽に翻弄されながら、東京で、満州で、予科練で時流に流されず自分の正義を貫こうと全力を尽くす姿は清々しいほどだ。死と隣合わせになりながら希望を捨てず懸命な彼らは自然と周囲の人望を集め、やがて占領軍のパーティーで初めて一堂に会し、信じる国家を失って呆然とする大人を横目に逞しく突き進んでいく未来を予感させる。決められた道をただ歩くよりも、選んだ自由に傷ついても歩む若者は確かに存在したのだ。

  • いつでも母さん

    好い。とても良かった。奥田さん第三部を前に「天晴れ」を差し上げたい。今作は昭和史サーガ三部作の第二部。戦争真っ只中の4人の若者たちが活き活きと描かれていた。第一部で抱いた希望の灯、それぞれが絡み始めて第三部への序章だろうか?期待感しかない!戦中戦後の混乱期を、違う角度からワクワクさせてくれるのが逞しく熱いのだ。そう、吞まれちゃってる自分を抑えられないのだ。はぁ、完結の第三部を早く読みたいような、終わりが来るのがイヤなような・・今から複雑(汗)

  • hiace9000

    激動の昭和史のなかでも最激動の戦中〜終戦期を舞台に描く待望の第二部読了! 猛烈に加速し疾走する奥田筆はたまらない。10代後半から20代前半の青春真っ只中を生きる志郎、四郎、ノラ、満…、四人の主人公らは死線を間一髪潜り抜け、奇跡的に終戦を「生きて」迎える。非凡なる才能と運に恵まれた若者たちの数奇にして壮絶なる5年間の群像を綴る物語は創作、だがそこに描かれるのは紛れもない昭和という時代と歴史の真実。精緻に綴る四人それぞれの人生に臨場・没入しながら、あらゆる世代の読み手は「昭和」を辿り、あるいは思いを馳せる。

  • buchipanda3

    昭和元年生まれ男女四人による昭和史ドラマの二巻目。激動の時代の申し子のように彼らの人生も波瀾万丈。今巻は多感な十代半ばに開戦を迎えたところから始まり、歴史のうねりの中を未熟ながら乗りこなそうとする姿が描かれ面白さが増していた。全員が人たらしというのはちょっと調子が良すぎるが、物語にテンポの良さと痛快さをもたらしていたと思う。人間の怖さを露わにする戦争の狂気。それをまざまざとを実感しながらそれぞれ違った立場で想いを募らせ、戦後は十代の危うさを見せつつも朧気に進む道が見えてきた。彼らの時代となる次巻が楽しみ。

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