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反コミュニケーション 現代社会学ライブラリー

奥村隆

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784335501357
ISBN 10 : 4335501358
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

「よくわかりあう」コミュニケーションは楽しいだろうか?時空を超えて思想界の大スターを歴訪する、架空訪問記。

目次 : 序章 イントロダクション/ 第1章 浸透としてのコミュニケーション―ルソー/ 第2章 遊戯としてのコミュニケーション―ジンメル/ 第3章 対話とディスコミュニケーション―ハーバーマスと鶴見俊輔/ 第4章 他者、承認、まなざし―レインとサルトル/ 第5章 葛藤、身体、ダブル・バインド―レインとベイトソン/ 第6章 インターミッション―ジラール/ 第7章 演技としてのコミュニケーション―ゴフマン(1)/ 第8章 儀礼としてのコミュニケーション―ゴフマン(2)/ 第9章 接続としてのコミュニケーション―ルーマン/ 第10章 パラドックスとしてのコミュニケーション―ベイトソンと吉田文五郎/ 第11章 純粋なコミュニケーション―ギデンズ/ 終章 反コミュニケーション

【著者紹介】
奥村隆 : 立教大学社会学部教授。1961年徳島県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。東京大学文学部助手、千葉大学文学部講師・助教授を経て、2003年4月より現職。2013年4月より立教大学社会学部長。英国・レスター大学客員研究員、関東社会学会会長、日本社会学理論学会会長、日本社会学会理事などを歴任。専攻は、コミュニケーションの社会学、文化の社会学、社会学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ころこ

    平易な内容なのだろうが、読解力が問われる本気で読むには難しい本。コミュニケーションは様々な二重性を帯びている。ルソーにとって媒介するものは全てが障害であり、透明なコミュニケーションが望ましい。他方でジンメルは分かり合えないことの確認こそがコミュニケーションであり、不可能性がコミュニケーションの可能性だと考える。そこで重要なのは社交であり、ゴフマンの場合は儀礼が尊厳を守るという。ジラールは模倣による自己の発見(欲望の三角形)が先にあり、アイデンティティの覚束なさを事後的に隠蔽するという。ベイトソンのダブルバ

  • うえ

    ジンメル「貨幣の哲学」○「貨幣はなにをもたらすのか。端的に述べるならば、それは「自由」をもたらす。公課、つまり納税義務の変遷を例にあげてみよう。歴史のある段階までは、公課は義務者の個人的な行為を内容としていた。奴隷を考えればいいが、彼の全労働力あるいは全人格が主人によってしはいされたわけだ。第二の段階では、労働の直接の結果が要求された…第三の段階では、公課が現物から貨幣へと交替する。このとき人格は生産物から完全に分離…「貨幣は、なるほど人間のあいだに関係をつくり出しはするが、しかし人間を外部に放置する」」

  • Nobu A

    先日読了の「『問う』を学ぶ 答えなき時代の学問」で触れた奥村隆へのインタビューに興味を持ち、手に取った奥村隆著書初読。タイトルが言い得て妙。冒頭から「私はコミュニケーションが嫌いだ」で息を飲む。よいコミュニケーションと悪いコミュニケーションの対比視点が秀逸。その後、趣向を凝らした架空訪問記で歴史上の哲学者及び社会学者、ルソー、ジンメル、ゴフマンらに会い対話が続く。ここから難解になり時折消化不足。興味深い始まりだっただけに、もう少し理解したかった。哲学が入り込むと晦渋になる。もう少し勉強して再読するかな。

  • 毒ドーナツを食べたいな

    著者奥村隆さんの書く本が好きで、手に取りました◆ タイトルにギョッとされる方もいるかもしれませんが、内容は、社会学がこれまで扱ってきたコミュニケーションについての論考への評価が中心となっています◆ 普段、家から一歩外へ出れば、いたるところにコミュニケーションの機会が転がっていて「都度、漫然とやり過ごすのも勿体ないな」と思っている方におススメします◆今回も満足度が高く、この本をきっかけに更に別の著書森真一さんの本にも興味が移り、自分の世界が広がっていくのを感じます。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    「私はコミュニケーションが嫌いだ。」印象深い一文から始まるこの本は、コミュニケーションに悩む私を本の世界に吸い込んだ。コミュニケーション学の理論を著者の架空訪問記という形式でうまくストーリーが出来ており、サクサク進んでしまう。理論の説明もまた有斐閣アルマシリーズよりも理解しやすい。コミュニケーション関係の本で一冊勧めるとなるとこの本だと言えるほどの珠玉の作品であった。

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