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遊牧の思想 人類学がみる激動のアフリカ

太田至

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784812218242
ISBN 10 : 4812218241
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アフリカの遊牧民に魅せられた人類学者によるアンソロジー。彼らに惹かれる最大の理由は、その「ブレない生き方」。現在さまざまな困難に直面する私たちにとって、同じように激動の時代を生きる遊牧民の思想は、どんな意味をもつのか。読者とともに考えたい。

目次 : 遊牧の思想とは何か―困難な時代を生き抜くために/ 第1部 牧畜という生き方(自己肯定的な生き方を支えているもの―トゥルカナ社会における「物乞い」のコミュニケーション/ ねだられることを許す―アリアールにおけるねだりの経験からみた社会/ 交歓と相互承認を創出する―家畜の所有をめぐるトゥルカナ・レンディーレ・ガブラの交渉/ 難民を支えたラクダ交易―治安・旱魃・協働/ もめごとを祖霊の世界に託して―焼畑農耕民ベンバの「考え方」)/ 第2部 紛争を乗り切る(国家に頼らない遊牧民の生き方―周縁化・併存化・独立国化/ 身体と暴力―武装解除期のカリモジョンとドドスの病/ 敵と友のはざまで―ドドスと隣接民族トゥルカナとの関係/ 「男らしさ」を相対化する―ダサネッチの戦場体験/ 交渉の決裂と離別―人殺しをめぐるアチョリの規則と相互行為)/ 第3部 グローバリゼーションに向き合う(伝統の「便宜的」な使い方―「コミュニティ主体」の動物保護とマサイ/ 「ボーシィ」たちの「旅」の終わり―観光業に従事する「マサイの戦士」の経験/ 生計戦略の多様化―社会環境の変化に対するレンディーレの対応/ 「大富豪」世帯の維持―スクマ社会における父と息子の葛藤/ 開発のための家畜―第二次世界大戦後のケニアにおける家畜の市場化)

【著者紹介】
太田至 : 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科/アフリカ地域研究資料センター教授。理学博士。専門はアフリカ地域研究、人類学

曽我亨 : 弘前大学人文社会科学部教授。博士(理学)。専門は生態人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • げんざえもん

    「動物は友だち、駆除反対!」「人が喰われてるんだぞ!」クマではなく、ライオンの話です…。ボーシィ(白人女性の恋人)事情、牛富豪の相続トラブル、”たかり”の人類学的考察、「マッサージオイル=給食マーガリン」問題まで、京大系人類学者が結集し、東アフリカでの遊牧民研究のエッセンスを紹介しています。「本当に面白い本は、学術棚にあり」うんちくネタを収集しつつ文化人類学も勉強できる、素晴らしい本です!

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