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日本人の承認欲求 テレワークがさらした深層 新潮新書

太田肇

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106109478
ISBN 10 : 4106109476
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
太田肇 ,  

Content Description

ムダな出社を命じられる、在宅勤務なのに疲れる、新人が職場に馴染まない。コロナの感染拡大が落ち着くと、多くの企業は瞬く間に出社へと切り替えた。日本でリモート改革が進まない原因は閉ざされた組織に巣くう特異な「承認欲求」にある。誰もが持つ認められたい気持ちをコントロールし、満たされるにはどうすればいいのか―組織研究の第一人者が、日本的「見せびらかし」文化の挫折と希望を解き明かす。

目次 : 序章 テレワークの普及を阻む、最大の「壁」(「日本的な働き方」のナゾを解く、二つのキーワード/ テレワーク生活で気づいたこと/ そしてメンタルにも支障が/ 薄れる管理職の存在感/ 社内の勢力図が変わった/ 日本の弱みを強みに変えられるか)/ 第1章 「テレワークうつ」の正体は承認不足(なぜ出社しないと不安になるのか?/ テレワークで気づいた会社の存在感)/ 第2章 「見せびらかし」文化の罪(やる気の原動力は「見せびらかし」?/ 「働き方改革」と生産性向上の足を引っ張る承認欲求/ 承認の相互依存がゆがめる人事)/ 第3章 「見せびらかし」から「チラ見せ」へ(奪われた「ハレの舞台」/ 「チラ見せ」に長けたZ世代も…)/ 第4章 テレワークで反転攻勢に…そのカギは(日本人の価値観も「ハイブリッド型」に/ 消える承認の「床」と「天井」、そして「壁」/ 副業が「個」を解き放つ/ 日本人が捨てるもの、生かすもの)

【著者紹介】
太田肇 : 1954(昭和29)年、兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院修了。京都大学経済学博士。専門は組織論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 今の人はチラ見せで承認欲求を満たす、という話にそうだそうだと思う自分とこれ私だと思う自分と。見せびらかす相手が職場の人という閉じた空間から社会一般へと広がるのか、それと、対面からデジタルへと移っていくのか。このふたつによって承認欲求の満たし方が変わっていくのかな。イイネとかで可視化されすぎるのも、行き場のない承認欲求がこじれてモンスター化しちゃう要因になるのかななんて思ったり。

  • Roko

    「会社の言うとおりにしていれば定年まで安心して働ける」というモデルは崩壊しました。意味のない会社の無理を通そうとするのは、もうダメなんです。サービス残業や、パワハラや、会社を辞める自由さえないという現実は、多くの人たちの人生をないがしろにしてきました。日本で働いても給料は上がらないし、権利を主張すると上司は逆切れするしということに嫌気をさした若者は、少しずつ海外へ脱出し始めました。上司の承認欲求だけを優先してきた日本の会社組織構造をもう終わりにしないと、日本から若い人がいなくなってしまうかもしれません。

  • 金吾

    テレワーク関連で興味をもちました。テレワークで出来るなら出社する必要はないのではと思っていましたが、この本での承認欲求という視点は面白く感じました。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    日本人の承認欲求。太田 肇先生の著書。日本社会が世界と比べて遅れているのは日本人の承認欲求のせい。自分は承認欲求なんて持っていないと思っている人ほど承認欲求を持っている。誰もが承認欲求に支配されて承認欲求に振り回されている。承認欲求承認欲求承認欲求。すべてが承認欲求でがんじがらめ。承認欲求から解放されないと前に進めない。日本人の承認欲求問題は日本社会全体で考えなければならない。

  • りんだりん

    日本人にとって「会社で認められる」意味とは何か、薄れる管理職の存在感、「近くにいるものほど評価される」という法則、リアルな関係に飢えるZ世代、などなど海外とは違って閉鎖的で、同質のメンバーが集まり、仕事や役割分担が曖昧な「共同体型組織」である日本企業において承認欲求の影響は海外に比べて大きい。コロナ禍で加速したテレワークにおいてそれが如実に現れるようになった。その中身を論理的に解説してくれていて「なるほどなー」と会社の人たちを思い浮かべながらニヤニヤしてしまった一冊。😁★3

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