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星町の物語 奇妙で不思議な40の風景 Php文芸文庫

太田忠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569760681
ISBN 10 : 4569760686
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
September/2013
Japan

Content Description

星町はごく普通ののどかな町。でも、よく目をこらしてみると、不思議なことが起きている。この町には十六年間も地震がないし、前に何があったか思い出せない空き地がある。サラリーマンが謎の猛獣に襲われる事件は未解決のまま。そして猫はたくさんいるのに、犬の散歩をしている人は見かけない…?可笑しくてほろ苦くて、ちょっぴり怖い、珠玉のショートショート集。

【著者紹介】
太田忠司 : 1959年、愛知県生まれ。81年、「星新一ショートショート・コンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら執筆を続け、90年、『僕の殺人』で専業作家としての活動を始める。2004年、『黄金蝶ひとり』で、うつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 新地学@児童書病発動中

    ショートショートの神様、星新一にオマージュを捧げる40編のショートショート。星町が舞台になっている。星一丁目、二丁目と町名にまで「星」がついているのが嬉しかった。作者も私と同じように星新一の大ファンだったようだ。猫が活躍する点も猫好きとして楽しい。思わず膝を打つオチの物語やほろりとする物語、背筋がすうっと寒くなる物語などバラエティに富んだ内容で楽しめた。ベストを選ぶのは難しいが、童話的で懐かしい雰囲気のある「虹売り」が一番の好みだと思う。

  • へくとぱすかる

    「虹売り」「桜丼」「一番風呂」……。星新一はひたすらドライで、情緒的なものを避けた独特の世界を作りましたが、太田さんはもう少し日常的な世界を描き出そうとしているようです。回帰ではなくて螺旋ですね。時代は確実に進んでいるので、昔の文学のような世界には戻らない。しかし稲垣足穂が21世紀に生きていたら、あるいはこういう話を書いてくれるのかもしれない、という気もします。太田さんの本は以前愛読していたんですが、しばらくご無沙汰していました。そろそろもう一度熱中してもよさそうな気がしてきました。

  • ままこ

    星町を舞台に、情景が浮かび上がる奇妙な話が繰り広げられる。切なかったりシュールだったり心温まったり。この町では、猫が密かに活躍している。色んな想いの余韻が残るショートショート。

  • おかむー

    日本でショートショートといえば異論なく星新一が浮かぶものですが、その星新一を敬愛するという著者のショートショート集。『可もなし不可もなし』。星町という架空の町を舞台にしたSF・ファンタジー系のショートショートは悪くはない…悪くはないけれど全体になんかもうひとつ物足りない。やはりこの道の大家である星新一作品を基準に見てしまうので、短いなかに捻りの効いたキレのある星作品には及ばないなという感触なのですよ。いくつかの作品に見えるノスタルジックな雰囲気はよさげだったので、それを背景にすれば統一感があったかな。

  • *すずらん*

    一つの町を舞台にしたショートショートで、まとまりが良く面白かったです。冒頭には地図もあり、ちょこちょこ描かれるイラストも可愛らしい*次のページには、星町の住人になった私のお話が描いてあるのじゃないかと ワクワクしました。ショートショートといえばSFチックな 星さんの物しか読んだことがなかったので、とても新鮮でした。また 最後のあとがきが、センスがあってとても良かったっ!太田さんの万華鏡の中に、私は居たのですね(*^^*)束の間の夢を見させて下さり、ありがとうございました。まさに この本は私の万華鏡☆

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