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世紀の愚行 太平洋戦争・日米開戦前夜 日本外交失敗の本質 リットン報告書からハル・ノートへ 講談社文庫

太田尚樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065214978
ISBN 10 : 4065214971
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan

Content Description

二二六事件以降、陸軍は統制派が主流となり全体主義に傾斜し、海軍にも条約派と艦隊派のせめぎあいがあった。日米交渉の最大の足枷となった日独伊三国軍事同盟を捨て去れずに、負けること必定であった戦争に突入することになる。短絡的に軍部の暴走と言われてきた開戦までの経緯を外交を縦軸に明らかにする。

目次 : 第1部 震源は満州―リットン報告書から 一九三二〜一九四〇年(一九三二年(昭和七) 満州国建国とリットン調査/ 一九三三年(昭和八) 痛恨の国際連盟脱退/ 一九三四年(昭和九) 束の間の平穏/ 一九三五年(昭和十) 石原莞爾と甘粕正彦/ 一九三六年(昭和十一) 岸信介の来満/ 一九三七年(昭和十二) 七月日華事変勃発/ 一九三八年(昭和十三) 泥沼に引き込まれた日中戦争/ 一九三九年(昭和十四) 風雲急を告げる欧州と虎視眈々たる米国/ 一九四〇年(昭和十五) 九月運命の三国同盟締結/ 一九四〇年(昭和十五) 忍び寄る赤い恐怖)/ 第2部 日米開戦前夜―ハル・ノートへ 一九四一年(一九四一年 松岡、岸、吉田茂の動向/ 一九四一年 茨の道の日米交渉/ 一九四一年四月 ハル四原則をもちだす/ 一九四一年夏 戦争へのカウントダウン/ 一九四一年 最後の賭け 日米首脳会談/ 一九四一年十一月二十六日 ハル・ノート手交)

【著者紹介】
太田尚樹 : 1941年、東京都生まれ。東海大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Yasuhisa Ogura

    リットン報告書からハル・ノートを経て対米戦争に至る過程を「世紀の愚行」として、その失敗の原因を描いたもの。登場人物の感情が伝わってくるように描写されており、時代小説を読むかのように一気に読破できた。本書の基本的立場は、当時の政策決定は失敗の連続であるが、その背後にはコミンテルンの影響があったのではないかと推測している。残念ながら、その具体的な影響については書かれていない。登場人物の発言に出典が明記されていない点は、気になるところ。

  • くらーく

    歴史修正主義って言うのだっけ?まあ、どうでも良いですけれど。1945年に日本が連合国に敗戦してから現在までの歴史を振り返れば、どの国、どの体制が勝利したか?そうですよ、ソ連、中国の共産独裁国家でしょ。だから、第二次世界大戦を引き起こしたのはコミンテルって話なんだろうけどね。正直なところ、私には分かりませんが、本書で言っている事もあるだろうなあ、と思いますわ。主観的な会話で読ませる部分は、小説的で面白いやり方だと思います。 それにしても、佐藤一族はすごいなあ。未だに影響があるものねえ。

  • リットン報告書もハルノートも、真意を正しく理解してれば、歴史は違ったかもしれない。が、道筋は違っても、同じ方向に行ったのでは、とも思う。勝負に出て、後の世の禍根を断つか、我慢や譲歩を重ねて、最悪を避けつつ、その場その場で微妙なバランスを保つ努力をし続けるか、小国なら後者しかないが、大国なら、それは優柔不断な煮蛙ルートに思えるだろう。それにしても、物語仕立てになってるぶん読みやすいが、語り口も内容も軽薄に思え、肝心な部分まで想像ではと疑ってしまう。あと、Mr.Xを大物風に描いてるが、単なる補助者なのでは?

  • パーやん

    一般市民は兎も角、海外経験のある官僚達は対米戦争は敗戦必至と認識していたのに、何故回避出来なかったのか。外務省の東郷曰く、これ以上は殺されちゃいますよ...。そんな環境下でグルー大使の尽力が光る。日本の政治家は表舞台に名前も出て来ず存在感もなし。思慮なく暴走し一生の不覚と恥いる松岡洋右くらいか。国益がぶつかり合う外交には粘り腰が不可欠と思い知るが、今の政治家の貧弱さを見るに松岡級の軽薄な政治家ばかり...中国と燻る物騒な時代に将来の危機対応が心配だなぁ💦

  • Go Extreme

    日本人はなぜ戦争を始めたのか? 資源は満州:リットン報告書から 満州国建国とリットン調査 痛恨の国際連盟脱退 束の間の平穏 石原莞爾と甘粕正彦 岸信介の来満 日華事変勃発 泥沼に引き込まれた日中戦争 風雲急を告げる欧州と虎視眈々たる米国 運命の三国同盟締結 忍び寄る赤い恐怖 日米開戦前夜:ハル・ノートへ 松岡、岸、吉田茂の動向 茨の道の日米交渉 ハル四原則をもちだす 戦争へのカウントダウン 最後の賭け日米首脳会談 ハル・ノート手交

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