Product Details
ISBN 10 : 4339009938
Content Description
【書籍の特徴】
変電所保護監視制御システムのためのIEC 61850のうち,SCL(System Configuration description Language)の理解に必要な全容を網羅。必要項目と具体例を体系的にまとめた解説書。学生から専門技術者まで,変電所保護監視制御システムをはじめ将来の電力業界を牽引する技術者に携わる方必携の一冊。
【各章について】
第1章では,本書のメインテーマであるIEC 61850にて規定されるSCLの概要とSCLを活用した将来のエンジニアリング業務の可能性について述べるとともに,IEC 61850を適用した場合の変電所保護監視制御システムの変遷について述べる。
第2章では,変電所保護監視制御システムにおける従来のエンジニアリング業務のフローについて解説する。次にIEC 61850に規定されるエンジニアリングについて説明し,BAP(Basic Application Profile)について解説する。
第3章では,SCLに基づく設定ファイルによるエンジニアリング業務の効率化・自動化(SCLの利活用),BAP整備の重要性について解説する。なお,本章で解説する事項は,筆者が考える将来展望であり,現時点において,この将来展望を実現するためのツールとして存在しないものもある。IEC 61850適用の利点を最大限享受するために,ツールの開発や海外および国際標準化の動向に注視していく必要がある。
第4章では,IEC 61850-6にて定義されるSCLとSCLスキーマファイルによるSCL本文の構造について,SCLに基づく設定ファイルの構成要素について一つ一つ説明する。SCLスキーマとはSCLの記述ルールを定めるものであり,このSCLスキーマにより,機械可読および構文チェックが可能となる。
第5章では,サンプル変電所を例として,SCLに基づく設定ファイルの記述例について説明する。当該ケーススタディと4章で記述した設定ファイルの各種要素を照らし合わせることで理解を深めていただきたい。
【読者へのメッセージ】
本書は,IEC 61850のうちSCL(システム構成記述言語)に特化した解説と,SCLに基づいたエンジニアリングプロセスの将来構想などを体系的にまとめたものである。電力エネルギー分野の専門技術者だけでなく,電力工学を学ぶ学生にも理解しやすくまとめており,電力システム工学などの参考書として積極的に活用していただきたい。
本書が変電所保護監視制御システム設計者のみならず,これからの電力業界を牽引する技術者,電力ネットワークについて関心をもっておられる方々にとって,少しでも役に立つものとなれば望外の喜びです。
【著者紹介】
天雨徹 : 1980年中部電力株式会社(現 中部電力パワーグリッド株式会社)入社。2024年中部大学非常勤講師(併任)。現職では、おもに保護制御装置に関する研究に従事。電気学会上級会員。技術士(電気電子部門)。電気学会保護リレーシステム技術委員会委員長。電気協同研究「再生可能エネルギー電源の導入拡大等の環境変化に伴う保護・制御システムの課題と対策」専門委員会委員長
坂泰孝 : 2014年名古屋工業大学大学院工学研究科博士前期課程修了(創成シミュレーション工学専攻)中部電力株式会社(現 中部電力パワーグリッド株式会社)入社。2018年一般財団法人電力中央研究所出向(〜2020年)。現職では、おもに保護制御装置(交流設備・直流設備(周波数変換設備:東清水FC))の設計・開発・施工に従事。電気学会会員。IEC TC57 WG10エキスパート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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