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セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

天川栄人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065314388
ISBN 10 : 4065314380
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan

Content Description

高1の安斎えるもはこの春、3年ぶりに地元に戻ってきた。東京の生活でいろいろあって“ボロボロ”になっていたが、久閑野の星空に誘われるかのように、天文部に入ることを決める。しかし、天文部は変人の先輩が一人しかいない廃部寸前の状態―。部の存続のため奔走するうち、えるもは元来の利発さと情熱を発揮するようになっていく。

【著者紹介】
天川栄人 : 岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第13回角川ビーンズ小説大賞にて審査員特別賞、第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ゆみねこ

    中学校の3年間を東京で過ごし、高校で故郷の久閑野に戻って来たえるもは何をしてもつまらなく、田舎の久閑野に嫌気がしてSNSに依存する毎日。そんな時に出会った風変わりな先輩・嵐士と廃部寸前の天文部。まっすぐな部活もの、小学校高学年以上大人のみなさんにもお薦めです。

  • J D

     先に続編を読んでしまったので、改めて読んだ一作目。えるもの過去がわかり、物語としては私の頭の中でつながるのだが、これはこれで良かった。青春が少し苦しい感じもするが、美しさは花火や月と共に伝わって来る。ラスト一行は「あー、青春だね!」とおじさんには眩しく尊かった。

  • まる子

    3年前、東京に引っ越してSNSの些細な事で仲間はずれにされた。高校生になって、田舎に戻ってきた「えるも」は天文部に入部!そこにはちょっと変わった先輩が一人だけの部。なぜ一人なのか?彼は本当に星が好きなだけ、その領域は誰にも邪魔されたくない。中高生の狭い世界は、SNSで繋がっていないと不安になる気持ちはわかる。その不安な状況をどう乗り越える⁉️自分のこれから、先輩の過去、人によって持っているものは違う。えるもはこれからどうするのかな。2023年夏頃に続編発売予定。『おにのまつり』の天川さん。

  • あおけん

    この方の作品を読むのは多分初めてです。図書館の新書コーナーにあったのをみて興味を持ったので借りてみました。東京でSNSが原因でいじめられて故郷の田舎に戻ってきた高校1年生のえるもが星に興味を持って天文部に入部する事に。昔、田舎の電灯もない山奥で星を眺めた事があって、その時は無茶苦茶星が綺麗だったなあ〜って事を思い出しました。

  • みつ

    図書館の新着本コーナーで見つけた本。表題から昔観た映画『セント・エルモス・ファイアー』を思い出し、「恐ろしく古臭い」(p7)夏の制服を着た青年男女四人が描かれる、どこか素朴な表紙絵にも惹かれ、手に取る。意外にも時代は現代で、SNSにのめり込み、それによって傷ついた主人公「えるも」が移り住んだ先の「ド田舎」(p5)の高校での天文部との出会いを、春から夏までの季節の星空、天文に関する話題とともに描く。いくらかの波乱を帯びつつも、全体に淡彩かつ清潔な筆致が彼らの世界に響き合う。同年代の若い人にお薦めしたい一冊。

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