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おにのまつり

天川栄人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065284735
ISBN 10 : 4065284732
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan

Content Description

岡山の夏の風物詩、うらじゃ。中3のあさひは、先生からコーチ役を頼まれ、同級生4人の“問題児”とともに、「鬼の祭り」と言われるうらじゃに参加することに。踊りの練習を重ね、温羅伝説について知るうち、5人は少しずつ理解し合い、それぞれの抱えるトラウマを乗り越えていく―。

【著者紹介】
天川栄人 : 岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第13回角川ビーンズ小説大賞にて審査員特別賞、第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    中学生の頃って、こんな感じなんだなあ〜。どこか不器用でいて、それでいて見栄っ張りなようなところもあって、素直に表現しきれない頃。それでも、一つ、同じ方向を向くことができると、急速に打ち解けあう。そんな子どもたちを、いい意味で取り囲む大人たちの存在も大切だ。

  • かな

    岡山県で行われるうらじゃ祭り。桃太郎伝説のもとになった温羅という鬼の魂を天上に還す祭り。ある中学の内申点低めの生徒の救済措置のため作られたうらじゃプロジェクト。内心点に若干問題のある生徒4人が集められた。ごく普通に中学生活をおくるあさひがなぜか、うらじゃの経験があるというだけでうらじゃプロに召集されリーダをまかされた。うらじゃ祭りが大好きだった兄の死に蓋をし、自分の感情を殺し親とすれ違い自分を欺いてきたあさひ。うらじゃプロに集められた4人の仲間たちと何もかも忘れ一心不乱におどるあさひに涙がとまらなかった。

  • Kepeta

    ローティーン向けの児童小説として非常に手堅い作り。大人が読んでもしっかり感動します。 桃雉猿犬鬼に仮託された5人の少年少女が、うらじゃとチームを通して各人の抱えるそれぞれ性質の異なる問題・境遇に新たな視点を持ち込む事で一皮むけていく姿を描いていく。児童文学の重要な役割である「読者である子供たちに自身の主観と経験を超えた世界のあり様に気付く端緒を与えること」にしっかり応えた良心的な作品だと思います。誰にとっても甘くはない現実と折り合いをつけていく為のカタルシスの場であるうらじゃを、私も追体験できました。

  • 雪丸 風人

    「きび団子一個で鬼退治は無理がありますよね?」に笑った!中3の問題児ばかりを集めた祭り舞踊チームが奮闘する物語です。迷走や脱線を繰り返す彼らのコーチ役を任されたのは穏やかで目立つのが嫌いな少女。はじめはバラバラな5人でしたが、苦楽を共にして演舞にのめり込むうちに繋がりを深め、それぞれが変貌を遂げていきます。練習の時だけだった関係が、絆に変わっていくところがいいですね。YOUTUBEのうらじゃ動画も視聴してみましたが、元気いっぱいに叫び、舞う姿を見て彼らに会えた気がしましたよ。(対象年齢は11歳以上かな?)

  • miyaz5

    子供が図書館で借りてきたのを拝借。「うらじや」を題材にした小説。小学校高学年・中学生から。自分はそもそも「うらじゃ」を知らなかった。「うらじゃ」とは岡山市で8月に開催される「よさこい」のような祭り。「温羅(うら)」とは鬼のことで、皆んなが鬼になって踊る。いかにも桃太郎伝説の岡山らしい祭り。物語は様々な問題を抱える中学3年生の5人が「うらじゃ」を通して成長していく青春もの。桃太郎の話の元になった温羅に関する話も出てきて、知らなかった話も多く勉強になった。大人が読んでも面白い。

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