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あるいは誰かのユーウツ

天川栄人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065357125
ISBN 10 : 4065357128
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

「お前もそろそろ大人になれ。今はお前にとっても、とても大事な時期なんだぞ。」
最近やる気がなくて練習をサボり気味の悠太は、合唱部の顧問から1週間の部活禁止を食らってしまう。
ボカロ好き男子のモヤモヤさをとらえた「人魚姫の憂鬱」ほか、第二次性徴期を迎えた中学2年生たちの戸惑いや悩みを描く、6つのストーリー。

「人魚姫の憂鬱」‥‥合唱部の悠太は、このところスランプぎみ。顧問の先生からは『大人になれ』と言われるが。
「赤い潮」‥‥あかりは生理が重い。ある日、落としたナプキンをクラスメイトの男子に拾われてしまい−−。
「私はフリーダ」‥‥バスケ部の早記は体毛が濃いのが悩み。でも美術の授業で見たフリーダ・カーロの絵に引きつけられて。
「3段ホックとナベシャツ」‥‥オタクキャラの冨岡の悩みは胸が大きいこと。電車の中で痴漢に遭いかけたところを、クラスメイトの真中さんに助けられる。
「誰のことも好きじゃない」‥‥どうしてみんな、あんなに恋バナが好きなんだろう? 私には恋がわからない。わかりたいとも思わない。
「NO MEANS NO」‥‥孝之の母親は恋愛小説の大人気作家。ずっと隠していたのに、先生の軽率なひと言でクラスじゅうにバレてしまって。

小学上級から


【著者紹介】
天川栄人 : 岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞、『おにのまつり』(講談社)で第9回児童ペン賞「少年小説賞」受賞、『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(講談社)で第48回日本児童文芸家協会賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • chiaki

    心もからだも不安定な思春期を生きる主人公たちの部活や恋愛、友情、身体的なコンプレックスや性をテーマに6話。生理の重さに悩む『赤い繭』は男子生徒に是非読んで欲しい。波越の"毎月毎月こんな苦痛を味わわなきゃいけないなんて、そうしないと子孫を残せない生物なんて、システムとして崩壊してる"は、当時私も同じことを思ってたのでめっちゃ共感。風変わりな下坂君と先生との議論にはスカッとしたものがありました。みんな他人からどう見られているかを気にしたり憂鬱を抱えながらも、そんな自分を受け入れてゆく前向きさがどの話にもあり!

  • 雪丸 風人

    こんなの親も先生も教えてくれなかった!中学2年生の6者6様のお悩みに光を当てた連作短編集です。主人公周りの葛藤も掬い上げているので、実際にはより多彩な苦悩が描かれます。はた目にはたいしたことないように見える憂いでも、当人には切実ということ、ありますよね?そんな人にはわかって貰えない心の悲鳴に物語が寄り添い、救いになってくれるというのがこの作品の最大の美点だと感じました。さらに、物語がくれる気づきは、人知れず泣いている誰かの気持ちを想像し、理解するための助けになりそうですよ。(対象年齢は12歳以上かな?)

  • 中学生6人の連作短編集。身体が大きく変わっていくなかで新たに生まれてくる悩みに悶々とする主人公たち。ユーウツの種はそれぞれ違うけれど、自分の悩みの種と向き合って一人一人がポジティブな一歩を踏み出していく。どんな自分でいたいのかを選択していく主人公たちに励まされ勇気づけられる。

  • コウママ

    図書館YAコーナー。中学2年生の悩み。人それぞれ悩む。最後の話から、「あと10年もすれば分かるよ」今俺が欲しいのは、そんな言葉じゃないんだよ。 …この気持ちすごくわかるなぁ。思春期を超えてきたから分かる。今のコはこれを読んでどう思うのかな。天川さん2冊目、好きな雰囲気です。

  • 芦屋和音

    中2の第二次性徴期を描く全6章。声、生理、体毛、胸、恋、経験豊富?な6人の視点から。身体の成長に心が追いつかない!ああもう最悪と叫びたくなる憂鬱に共感。特に、自分の身体のことをなんでいちいち「他人にジャッジされなきゃならんのだ」。ホントだよ。男女関係なく「嫌なときに嫌」って言う。憂鬱を自分だけで抱え込まない。大切なメッセージがたくさんありました。読んだら誰かの憂鬱が晴れるはず。

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