Books

メルトダウンドキュメント福島第一原発事故 講談社文庫

大鹿靖明

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062774604
ISBN 10 : 4062774607
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan

Content Description

日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、三千万人避難の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか?東京電力ビデオ会議の内幕、脱原発阻止の陰謀をしかける官僚など、衝撃の新事実を大幅加筆して文庫化。第34回講談社ノンフィクション賞受賞作。

目次 : 第1部 悪夢の1週間(3月11日午後2時46分/ 全電源喪失/ 放射能放出/ 原発爆発/ 日本崩壊の瀬戸際/ まだそこにある危機)/ 第2部 覇者の救済(緊急融資/ 救済スキーム/ 潰された自由化/ インナーの攻防)/ 第3部 電力闘争(仕組まれた原発停止/ サミット深夜の激論/ 菅降ろし/ 政権崩壊)/ 第4部 静かなる反動(鉢呂の蹉跌/ 消えた債権放棄/ 秘密会合)/ 第5部 ゼロの攻防(東電落城/ 再稼働/ / ゼロの攻防)

【著者紹介】
大鹿靖明 : 1965年、東京生まれ。早稲田大学卒業。ジャーナリスト。『メルトダウン』(2012年)で第34回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
地獄と化した風景や、遺体や救助に被災地支...

投稿日:2021/04/11 (日)

地獄と化した風景や、遺体や救助に被災地支援の話題はほぼない。原発内部の溶融危機と経営形態をめぐる汚く淀んだ権力闘争が主題。実名で登場する人物たちも多くで口を閉ざし、意図的に話題をそらしたと思しき取材結果も散見。登場人物のほぼ全員に癖があるので、相対的にましなのは誰だったのかという視点で読者は読み進めることになる。

prince coffee #2 さん | 不明 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • AICHAN

    図書館本。「3.11」の福島第一原発事故をドキュメンタリー筆致で描いた労作。本当によく取材している。東電が予想していた津波の規模は高さ5.7メートルだったが、「3.11」の3日前には貞観大地震の記録から「高さ15メートルを超す大津波が起きる恐れがある」と東電幹部に報告されていた。それを東電は無視した。地震が起こってからも福島第一では冷却水のバルブを人為的に閉めるなどのミスをしていた。福島第一原発事故は正真正銘、人為的なミスが招いた大事故だったのだ。なのに東電は自社による賠償を頑なに避けようとした。醜悪。

  • goro@the_booby

    5年も経ってからメルトダウンでしたと報告する東電。原発推進を止めない東電に官僚。これを読むと皆さん最高学府を出ている方たちばかり。保身や責任回避、私利私欲に走る輩のなんと多い事か。政治家になる方はそんな相手に太刀打ちできる資質を持った人でないとやれんわな。魑魅魍魎が跋扈する伏魔殿。シワ寄せはいつも弱いものへと流れて行く。原発事故も恐ろしいけど選良たちの政策や方針も気を付けないと大変な事になりそうで怖い。国会議員の体たらく映像を見るとこんなの与するのは簡単だわな。やめてほしいわ。

  • James Hayashi

    講談社ノンフィクション賞受賞作。福島第一原発事故を多くの関係者から聞き取り立体化したもの。直接の事故の様相は3分の1ほど。 管首相、勝俣東電会長などを無能な人間と槍玉にあげている。その他は事故直後に巨額の融資をした都市銀行のおびえ、原発被害者への賠償の免責などの政府の姿勢、東電の考え方、浜岡原発停止要請までの舞台裏、ストレステストの導入、政権崩壊、広告の必要のない電力会社の莫大な宣伝費の意味、官僚や民主党の言動などがまとめられている。東電幹部は事故後も加害者としてではなく被害者意識であったのは腹ただしい。

  • Our Homeisland

    タイトルから読んでおくべきだと思って手に取りました。期待以上に良い本でしたので読んで良かったと思います。おすすめです。震災当日から、垂れ流されるように多くの報道が続いて、だんだんと伝わる情報が減りながら今日に至っていますが、漫然とそれらの情報を受け取りながら、中には興味を刺激される話題もあったものの整理して深く考えることは無しに来てしまっていました。この本は、あらためて、何が起こっていたのかを順序だてて整理してくれているという点で非常にためになりました。か厳しい批判もありますが客観的であると思いました。

  • 緋莢

    2011年3月11日。激しい揺れが東日本を襲った。地震の規模はマグニチュード9.0。地震と、それによって起こった津波により、福島第一原発は大きな被害を受けた。東京電力から官邸に派遣されていた人間は、福島の現場とやりとりしている訳ではなかった(そもそも、電話番号すら知らなかったらしい)というのがあり、そのため、海水注入でもひと悶着あり、「指揮命令系統がいったいどうなっているのだろう」 と現場の人間が思った等、混乱が書かれています(続く

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items