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精神医療・診断の手引き

大野裕(精神科医)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784772413862
ISBN 10 : 4772413863
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

精神科診断は、DSMというマニュアルに頼るのではなく「症状をじっくりと観察する」ことが第一である。当たり前のことだが、それが忘れ去られようとしている。「病名を付ければよい、そして、それに基づいて薬を処方すればよい」という風潮が強まったのは、DSM=3が導入されてからだ。と批判的に言う人がいるが、著者はそうではない、と考える。そこには現代精神医学が抱える問題がある。DSM‐3が「必要」になった背景とその後の展開、そして、DSM‐5の作成をめぐっての「批判」を紹介しながら、著者の精神医療論を語る。

目次 : 十八代目中村勘三郎とDSM/ 第1部 DSM‐3はなぜ必要とされたか(治療のための診断とは/ DSM‐3を生んだ精神医療の医学化 ほか)/ 第2部 DSMと過剰診断・過剰治療(過剰診断・過剰治療/ Disorderの訳語をめぐる議論 ほか)/ 第3部 DSM‐5の失敗が教えること(DSM‐5の概要とDSM‐4からの変更点/ DSM‐5が日指したパラダイム・シフトと挫折 ほか)/ 第4部 今後の精神医療への展望(こころの健康を実現する環境/ 自殺対策のための略戦研究 ほか)

【著者紹介】
大野裕 : (独)国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長。(一社)認知行動療法研修開発センター理事長。1950年、愛媛県生まれ。1978年、慶應義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶應義塾大学教授(保健管理センター)を務めた後、2011年6月より現職。アメリカ精神医学会のdistinguished fellowであり、DSM‐4作成実行委員会の国際委員会およびパーソナリティ障害委員会の委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ステビア

    誤字・脱字が目立った。

  • たらこ

    DSMの成り立ちと5への批判、精神医療のあり方についての、大野先生のご意見。

  • 駿ばぱ

    精神科の診断がDSMにより明確な根拠ができたということは有意義なことだったのかなと思います。でも、それが単なるカテゴライズに走り出し、患者それぞれのもつ個別性から離れていってしまった。薬の処方だけで精神疾患は治らない場合も多いです。なぜ精神疾患がおきるか明確になっていない現在、症状をみるだけでのカテゴライズし、薬を処方しながら様子をみるだけの現医療は、患者として信頼に値しないというのが私の正直な感想でした。いずれにせよ、地域や職場などの社会的な環境ももっとつながって欲しいなと思いました。

  • yuki

    DSM-IIIの作成にこういった過程があるとは全く知らなかった。精神医療には科学的根拠というものがますます重要となってくるであろうし、自分の看護もそうあるべき。

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