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ISBN 10 : 4335160860
Content Description
死者を呼び出し、生者へのメッセージを伝える盲目の巫女イタコは、1960年代のブームで一躍全国に知られる存在となった。その半世紀後、現実のイタコが高齢化した一方で、マンガやアニメでは少女イタコがシャーマンとして活躍している。東北の民俗宗教はいかにして新しい宗教文化になり得たのか?フィールドワークと資料の発掘、質問調査から丹念に追跡した貴重な論考。
目次 : 第1部 マスメディアによる“イタコ”像の形成(大衆文化としての“イタコ”とは何か/ “イタコ”の登場とブームの到来―一九五〇年代‐六〇年代/ 「オカルトブーム」と宗教性の“大衆化”―一九七〇年代‐八〇年代/ ステレオタイプの形成と“イタコ”の増殖―一九九〇年代以降/ “イタコ”の登場と“恐山”像の変容)/ 第2部 “イタコ”像の普及と民俗文化の変容(表象の普及と宗教的リアリティの形成―大学生・短期大学生を対象とした質問紙調査をもとに/ 表象の受容と再生産―地方自治体の観光振興事業を例に/ 表象の消費と恐山の変容―『東奥日報』『デーリー東北』の「恐山大祭」関連記事を手掛かりとして/ 恐山の近代化―大正期の「観光化」をめぐって/ “恐山のイタコ”を求める人々―二〇一四年度恐山大祭・恐山秋詣りにおける「イタコの口寄せ」の状況/ マスコミのまなざしと自己表象の再編―「自文化」としての〈恐山信仰〉をめぐって)
【著者紹介】
大道晴香 : 1985年、青森県生まれ。博士(宗教学)。横浜国立大学教育人間科学部卒業、東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了、國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。現在、國學院大學大学院大学院特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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