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興亡 電力をめぐる政治と経済

大谷健

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784905497967
ISBN 10 : 4905497965
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大谷健 ,  

Content Description

1939(昭和14)年から1951(昭和26)年まで国営化されていた電力産業。民営から国家管理に移行したのはなぜか。電力国管は成功したのか。戦後、九電力体制はいかに確立したのか。“電力の鬼”松永安左ェ門とは何者か。初版刊行から33年。ダイナミックな筆致が、今よみがえる!

目次 : 第1部 電力国家管理への道(革新のイデオロギー/ 押し寄せる波/ 攻防)/ 第2部 電力国家管理の実態(統制は統制を生む/ 雪と炎/ 敗戦)/ 第3部 電気事業再編成(三つの道/ 紛糾/ 強権/ 激突)/ 第4部 九電力体制の確立(追撃/ 後退と前進/ 歴史の教訓/ よみがえる松永イズム/ 書きもらしたことなど)

【著者紹介】
大谷健 : 1930年大阪市生まれ。大阪商科大学(現大阪市立大学)卒。1952年朝日新聞社入社。東京本社、名古屋本社各経済部次長を経て、東京本社編集委員(経済問題担当)。1987年度日本記者クラブ賞受賞。1990年定年退社後も執筆活動を続けた。2014年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sadabasasi

    日本発送電の成立から、九電力体制までの政治経済史。補助金が注入されると、規律が弛み、非効率が助長され、さらなる経営悪化を招くスパイラルに、日本発送電は陥っていった。松永安左エ門は、公益事業委員会を通じて、地域ブロック別の九電力体制への分割に向けて、官僚や自民党、解体される運命にあった日本発送電、世論と激しい攻防を繰り広げ、分割や値上げを勝ち取った。分割後の電力会社は、公益事業委員会の指導を受け、民間企業として成長して、クロヨンダムを代表される巨大な電源開発を成し遂げた。豊富かつ低廉な電力供給を実現した。

  • げんき

    日本人は戦前も戦後も右派も左派も自由経済という考え方が大嫌いで統制経済が好き、そのくせ統制を強権的に徹底するのも嫌い、という厄介な民族性を有している。その風土の中で日本の電力事業が最終的に民営化されるには(もちろんGHQの後援はありつつも)松永安左エ門という特異な個性を必要としたことがよく分かる。時代は下って三公社の民営化や郵政民営化にもそれぞれ中曾根・小泉といったアクの強い政治家を必要としたのはまさに歴史は韻を踏むということなのだろう。

  • つきもと

    電力史の勉強用に買ったけど、めちゃめちゃ面白かったです。情報がよくまとまっていながら、当時の世相や人物の信念を生々しく感じさせる筆致は秀逸。旧一伝は自前主義が強い印象でしたが、本書を読み、その発足の過程を知り納得。筆者がいまも生きていたら、電力システム改革をどう書くか気になるところです。

  • ヨシツネ

    松永安左ェ門と電力国化と民化の興亡に圧倒される

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