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起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男 新潮文庫

大西康之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101012629
ISBN 10 : 4101012628
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2013年2月、ある男がひっそりと息を引き取った。所持品は『会社四季報』と現金100万円。江副浩正――。株式時価総額8兆円企業リクルートの創業者だ。インターネット時代を予見しクラウド・サービスに着手する一方、違法でなければ合法と未公開株をバラ撒き、戦後最大の疑獄リクルート事件を引き起こした。今や社史からも存在を消された男の生涯を辿り、日本経済再生の道を見出す傑作評伝。

【著者紹介】
大西康之 : 1965(昭和40)年生れ。愛知県出身。’88年、早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。’98(平成10)年、欧州総局(ロンドン)、日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • PEN-F

    未公開株の譲渡は法的に賄賂に当たるか?という最も本質的な部分に触れないまま捜査が進行していった。検察は自分達が仮説を立てて、その仮説に辻褄合わせをしているように思える。「リクルート汚染」という言葉が世の中を席巻していた。まるでリクルートそのものが不浄で、関わりを持つこと自体が反社会的な穢れであるかのような。あれほどの先見の明を持った起業家はそうはいないと思う。あの事件がなかったら江副さんはどんな未来を見せてくれたのだろう。

  • nishiyan

    リクルートの創業者にして、戦後最大の疑獄リクルート事件を引き起こした江副浩正の評伝。求人誌、不動産情報誌と手を広げ、まさに「情報が人間を熱くする」を地で行く人生である。政財界とのつながりができ、不動産ビジネスにまで手を染めると、今度は「情報」によって、身を焼かれていく様もまた興味深かった。気になったのはダイエー傘下時の話。江副と中内㓛氏との間で決まったのだが、残された社員は江副を逃亡者とみなして社史からも抹殺されるのだが、中内氏との関係は良好で彼もリクルートの社風を気に入っていたというのは面白かった。

  • ふたば

    日本に新しい企業体質を取り込みたい。自分がその嚆矢となる。若く、希望にも野望にも満ちた男の想いは、しっかりと実を結ぶ。ある時点まで、男は新しい企業態の象徴でもあった。男の想いがすべて結実していたなら、世界にGAFAのここまでの台頭はなかったかもしれない。権力を手に入れることは、恐ろしいことだ。既得権益を手に入れた男は次第に軸を失い、迷走していく。実際にやったことは、ここまで大きなことになる問題ではなかった。しかし、この男のこれまでが、男を許さなかったのだろう。

  • 金吾庄左ェ門

    久々に胸が熱くなる本を読みました。単行本の時に読まなかった事を後悔したくらいです。東大卒の起業家というのは当時としてもかなり異色の存在ですが、本人からすれば当時は今以上のツテ・コネ社会で有名大学を出ても就職が困難な時代。それは学生(求職者)にとっても企業(求人先)にとっても不幸であると言う考えから、求人誌を創刊し、ついで住宅情報誌を創刊。不動産開発にも手を染めながら、コンピュータにもしっかりと手を打っているます。また社員の扱いも、学歴・性別関係なく公平に扱う姿勢は、現代の企業こそ見習うべきです。

  • キ♡リン☆か

    今年読んだ本で一番面白かったですね。江副浩正という人物の凄さ。リクルートの成長とともに、リクルート事件へ流れ。そして裁判期。どの章を取っても深すぎます。リクルート企業の思考を垣間見て、自分が今お手伝いしている会社とのスピードの違いにびっくりする。これを機にリクルートの社内組織が描かれた本を片っ端から読んでみようと思いました。ホリエモンの前にいた日本の天才でしたね。彼を逮捕しなかったら、AWSやGoogleマップなどを世界に先んじて20年前ぐらいにできていたんだろうと思うと検察についてネガな印象しかない

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