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神聖喜劇 第6巻

大西巨人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344012745
ISBN 10 : 4344012747
Format
Books
Release Date
January/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「剣ざや摩り替え」犯人の疑惑に甘んじる冬木を励まし、併せて自らをも鼓舞しながら、東堂太郎は、軍規に定められた兵の正当な権利である「不条理上申」「意見具申」を実行する…。怪物的巨編、ついに完結。

【著者紹介】
大西巨人 : 小説家、批評家。1919年福岡県生まれ。1949年、『精神の氷点』でデビュー。執筆に約二五年をかけた大作『神聖喜劇』をはじめ、『三位一体の神話』『春秋の花』『深淵』『縮図・インコ道理教』など著書多数。近年は、インターネット・サイトでの作品公開も行なっている

のぞゑのぶひさ : 漫画家。1949年佐賀県生まれ。三歳の頃、関西へ移り、以後ほとんどの期間を京都で育つ。大阪で色々な職種、職業を経験。その後、体を壊し、「自分に出来る仕事は絵を描くことしか残っていない」と決心。東京で一人、投稿生活を始める。四年目に『木金堂主人』でデビュー

岩田和博 : 演出家、プロデューサー。1947年京都府生まれ。大学卒業後、サラリーマンとなるが、続かず三カ月で独立。その後、ファッション・ショー演出家として実績を重ね、現在では、地元・京都での数々の記念行事・催事をはじめ、国内外における様々なイベントを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きいち

    とうとう完結してしまった、ほんとうにおもしろかった。◇のぞゑの筆致は決してクライマックスでスッキリさせない、「模擬死刑」に対する東堂・冬木、そして私の大好きな村崎の活躍も、使われるのは俯瞰や引いた絵面。そして目の前の小人物たちではなく、もう一方の正しさを体現する村上少尉が大ゴマで登場。きっとこのズレが大切。◇この物語でドラマのきっかけとなる事件はどれもつまらない些細なことだけど、そのおかげで今の僕らを取り巻く世界へと通じてくれる。日本に限った話じゃない、どこの軍隊でもどこの社会でも起こってることなのだと。

  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺

    完結。馬鹿馬鹿しいと思うなよ、やってる本人大まじめ(byラビット関根)。この物語の軍隊は日本国の縮図ではあろうが、それ以上にあらゆる集団の普遍的な姿では無かろうか。我々の職場、学校、地元、常にこんな馬鹿馬鹿しい問題を大まじめに揉める。偏見や差別、いじめを伴いながら、東堂太郎不在で…。漫画化とは言え読みごたえがあった。今度は是非とも原作に再挑戦しよう。昨日本屋に原作があった。帯には「追悼・大西巨人」。忘れていたが近頃亡くなられていたのだ。このタイミングで図らずも出会えたこの漫画に感謝。

  • モリータ

    ◆大西巨人『神聖喜劇』の漫画化作品。最後の一巻だけ読み残してしまっていたが、やっと読めた。

  • Mabo

    最終巻。大前田が東堂と対をなす裏主人公的存在である、ということは察せられた。しかしクライマックスに東堂が彼を見送る際に敬礼し、しかもそれが本心から出たものであるらしいというのは到底理解しがたい。確かに一見して悪である大前田にも意外と筋の通ったところがあるし、人間味もある。それは最終巻で改めて強調されたが、彼の人間的魅力には決してつながらない。少なくとも私にとってはそうだ。・・・とはいえこの漫画版『神聖喜劇』が名作であるということにかわりはない。いつか原作にも、という気にさせてくれる力作だった。

  • nora

    “一匹の犬”から“一個の人間”へ実践的な回生 ・・・そのような物事のため全力的な精進の物語り それを書くのは読者であって、この『神聖喜劇』はそのためのあまりにも長大で重大で重要なプロローグなのだ!

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