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日本史を宗教で読みなおす

大西信行

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634591530
ISBN 10 : 4634591537
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学校教育で学んだ宗教についての理解は、必ずしも正しいものとは限らない。本書では、日本史をメインに世界史・公民も含めた教科書記述を取り上げつつ、宗教に関する議論の最前線を紹介し、歴史を通じて宗教を捉えなおす。
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〈目次〉
 序 大西信行
 総論――本書を貫く視点  佐藤雄基
第1部 日本宗教史の現在
 1 縄文時代の精神文化  山田康弘
 2 仏教伝来、神仏習合をどう捉えるか  吉田一彦
 3 鎌倉新仏教史観の破綻と教科書叙述  平雅行
 4 キリスト教はなぜ禁じられたのか  岡美穂子
 5 近世宗教史像の更新  上野大輔
 6 「国家神道」再考――「国家神道」像と教科書記述  平山昇
第2部 社会科の中の宗教
 1 科学と宗教  野澤聡
 2 分極化する現代世界――米国、欧州、イスラエルからみる政治と宗教  加藤喜之
 3 世界史の中の宗教――『旧約聖書』とネストリウス派を例に  長谷川修一
 4 公民教育と宗教――国際教育をもう一歩進めるために  藤原聖子
第3部 教室で語る宗教
 1 教科書記述の変遷――『詳説日本史』における「仏教」記述について  奈須恵子
 2 高校生のイスラム教への「偏見」をどう克服するか――歴史総合・世界史探究の試練  川島啓一
 3 日本史探究で宗教を読み解く――中世の神仏習合を題材として  大西信行

【著者紹介】
大西信行 : 中央大学文学部特任教授

佐藤雄基 : 立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さとうしん

    教科書、特に日本史で扱われる宗教の最新の知見と学校現場での教育の問題点についての論集。神仏習合(融合)が日本の特性というより仏教に内在する特性であることや「鎌倉新仏教」を喧伝することの問題など、刺激的な論点が多い。公民教科書での扱いについても、「世界宗教」「民族宗教」の区分が宗教に優劣の視点をもたらしてしまっているということや、イスラームの取り上げ方が生徒に偏見を植え付けているというのは盲点だった。

  • ©うめい

    従来の歴史教育は政治史が大半を占めており、宗教視点で再編された、歴史の学び直し本と期待して購入したのだが、どちらかといえばアカデミック目線で教科書批判をする本になってしまった感。歴史研究者が読むには良いが一般書ではない。神仏習合の本来の意味や、天皇と国家神道の関係についてはなるほど、と思った。

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