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「アラブの春」のアクチュアリティ エジプト1月25日革命を中心にみるグローバリゼーション下の日常的抵抗

大稔哲也

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634672628
ISBN 10 : 4634672626
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自由,尊厳,正義,民主主義,非暴力,笑い‥
人々はそのとき何を求めて立ち上がったのだろうか。そして、今も何を求めつづけているのだろうか?
「エジプト1月25日革命」を中心に、時間軸・空間軸をこえて「アラブの春」における数多の声を再生する
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〈目次〉
 序言
 総論  ストリートを生きるグローバルな身体――「エジプト1月25日革命」を中心にみた「アラブの春」の歴史人類学  大稔哲也

第I部 歴史のなかの「アラブの春」 
 第1章 エジプトと民主主義――議会・憲法・革命の歴史から  池田美佐子
 第2章 群衆の力、組織の力――2011年3月の憲法改正とは何だったのか  竹村和朗
 第3章 「国家のイデオロギー装置」の揺らぎ?――政治変動と新旧メディアの役割検証  千葉悠志
 コラム<1> 「アラブの春」は革命なのか?――フランス革命史からの問い  早川理穂
 コラム<2> 革命大陸ラテンアメリカからみた「アラブの春」  内藤順子

第II部 もつれあう革命のアクターたち
 第4章 「4月6日運動」の貢献と限界  萩原優
 第5章 1月25日革命以降のイスラーム諸勢力の競合と言説――信仰と権力をめぐって  黒田彩加
 第6章 「1月25日革命」とコプト正教会――民主化とマイノリティ問題の不協和音  三代川寛子
 第7章 革命と女性――エジプト2011年革命の最初の1年間をふりかえる  後藤絵美

第III部 日常性と身体からみた「アラブの春」――「アラブの春」のフィールドへ
 第8章 家族関係から考える、広義の「1月25日革命」  鳥山純子
 第9章 「エジプト1月25日革命」における自警互助組織の創発的形成  大稔哲也
 コラム<3> 映画にうつる革命の息吹――「エジプトの二人の娘」より  後藤絵美
 コラム<4> 詩が刻んだエジプト革命  師岡カリーマ・エルサムニー
 コラム<5> 「アラブの春」の音楽  大稔哲也
 コラム<6> 続・「アラブの春」の音楽  大稔哲也

第IV部 空間的比較のなかの「アラブの春」
 第10章 「チュニジア革命」と空間的比較考察の試み  鷹木恵子
 第11章 抵抗の「源泉」から考える「シリアの春」  岡崎弘樹
 第12章 抗議する民衆の行動主体と文化的営為――イランとエジプトの比較から  山岸智子
 コラム<7> モロッコと「アラブの春」  齋藤剛
 コラム<8> 忘れられた春――イエメン  大坪玲子
 コラム<9> イエメンの「アラブの春」にて  馬場多聞
 コラム<10> 混迷深まるリビアからみえるもの  上山一

あとがき

【著者紹介】
大稔哲也 : 早稲田大学文学学術院教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門分野:中東歴史人類学、中東社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ああ

    題にもある通りエジプト革命(本中では一月二十五日革命の方が使われる)を中心にアラブの春を解説する書。 反ムバーラク体制活動家だけでなく市井の人からも当時についてのインタビューがあって興味深かった。 インターネットの力を言われがちなアラブの春において、アルジャジーラなどの(主に海外)メディアやビラなどの力についても説明していてよかった。 エジプト以外についてはシリアやチュニジアが各一章ある他はコラム程度なので他の書で調べてほしい。 13年の軍によるクーデター後の記述は簡易だが物悲しい思いになる。

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