大石学(日本近世史学者)

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戦国時代劇メディアの見方・つくり方 戦国イメージと時代考証

大石学(日本近世史学者)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585320067
ISBN 10 : 4585320067
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代劇や歴史小説、漫画、アニメ、ゲームなどの創作において、虚構と現実の間を埋めるという重要な役割を持つ「時代考証」。歴史的事実との整合性を図りながら、エンターテインメントを追及する上で、「時代考証」はどのように関わっているのか。また、メディアの中で描かれる歴史上の人物のイメージは、時代によってどのような変遷を遂げているのか。歴史意識・イメージの変遷とそこに影響を与えるポップ・カルチャーの関係にも注目。研究者、漫画家、俳優、ドラマ制作者、市民などの視点から、「時代考証」を考察する、歴史ファン必携の一冊。

目次 : 第1編 時代劇メディアとポップ・カルチャー(時代考証数珠繋ぎ/ 時代劇メディアの中の「ポップ・カルチャー」―時代考証の所在を手掛かりに ほか)/ 第2編 時代劇と戦国イメージ(戦国時代・武将のイメージ形成過程について/ 時代劇は存続するか? ほか)/ 第3編 三英傑イメージの変遷(織田信長イメージの現在/ 豊臣秀吉イメージの現在 ほか)/ 第4編 歴史系学問と戦国イメージ(戦国大名の実像―殿様と家来/ 「呂宋助左衛門」と海域アジア交易―時代劇が培う歴史像 ほか)

【著者紹介】
大石学著 : 1953年生まれ。東京学芸大学名誉教授、日本芸術文化振興協会幹事。専門は日本近世史。大河ドラマ『新選組!』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『花燃ゆ』『西郷どん』の時代考証を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アカツキ

    ドラマや映画、小説、ゲームなど戦国時代劇における時代考証をテーマにしたシンポジウム2回分の内容とコラムを収録した本。「忍たま乱太郎」の著者・尼子騒兵衛さんは実感を話されているのでわかりやすいし面白かった。物語を重視するのか時代考証を尊重するのか…どこに境界線を引くのか作品それぞれでバランスが違ってくるし、受け手の好みや教養の差があるから難しいよねと思いながら読んだ。私はあとがきでその辺の言及があると嬉しい派。

  • Toska

    大河ドラマなど「伝統的な」ジャンルよりも、寧ろ漫画やゲームなどポップカルチャーと時代考証との関係性が面白かった。1950〜70年代頃までは剣劇映画や講談など旧来の娯楽文化の影響が大きい。この流れが今も継承されているとは言い難いが、山田風太郎〜「魔界転生」〜「サムライスピリッツ」〜『るろうに』という形で思いもよらぬ系譜が成立する場合もある。専門家が考証につくようなジャンルではないだけに、却って社会一般と歴史との関わりを象徴するものと言えそうだ。

  • ぞだぐぁ

    時代劇考証学会シンポジウムの第6回と第11回の内容に論文とコラムを追加して書かれた本。 学者以外に忍たま乱太郎で有名な尼子先生や俳優の森田順平など時代物の物語を描く人や演じる人の話も。 感心したのが役者が鏡に映した姿を自撮りした写真をSNSに上げるとかシーンを流用するために単純に反転させた映像を使うことで左右が反転してイメージが伝搬してしまうとか、考察不足・印象を強めるために間違いだと分かっても押し通すという問題。 また、資料自体も江戸期だったら徳川家に忖度した内容になっている事があるという話も。

  • eddy

    尼子宗兵衛は偉大。床下硝石の作り方とか忍たまで学んだもんな

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