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日本の国際関係論 理論の輸入と独創の間

大矢根聡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326302536
ISBN 10 : 4326302534
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

欧米の国際関係理論が日本に「輸入」されるさまを見つめ直し、学問輸入の実態、そして日本での独自性をも浮かび上がらせる。

目次 : 序章 日本の国際関係論―理論の輸入と独創の間/ 第1章 永久平和論の体系的導入の試み―国際政治学者神川彦松の企図と挫折/ 第2章 日本のE.H.カー―現実主義からの隔たり/ 第3章 日本における「モーゲンソーとの対話」―もう一つの高坂・坂本論争/ 第4章 トマス・シェリングを読む坂本義和―合理的選択論の選択的導入/ 第5章 国際レジーム論における「平和的変更」の水脈―インフォーマルな制度の模索から国際規範へ/ 第6章 プラットフォームとしてのトランスナショナル概念―人と運動の超国家的・脱国家的研究の場/ 第7章 ケネス・ウォルツの日本的受容―見過ごされた「革命」/ 終章 輸入国際関係論の限界

【著者紹介】
大矢根聡 : 神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(政治学)を取得。金沢大学法学部助教授などを経て、同志社大学法学部教授(国際関係論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぽん教授(非実在系)

    日本国際関係論史という一種の史学史であり、200p未満だが骨太な本。E・H・カーやモーゲンソー、ウォルツの国際システム論やトーマス・シェリングのゲーム理論分析、トランスナショナル・リレーションズなどの当時最新の国際政治理論を、神川彦松や坂本義和、高坂正堯などを中心とする日本の国際関係論の学者がどう読み込んだか、どこに共感しどこに反発したかを丁寧に紐解いていく。出てくる日米の学者共に大家が多く、彼らが対話を試みたように、本書の執筆者も彼らとの対話から学んでいるといえよう。

  • Tetsuya Noguchi

    この書の「第7章ケネス・ウォルツの日本的受容」(岡垣知子)は実に示唆に富むリポートであった。国際政治学の体系化に果たしたウォルツの功績が、何故、日本に受け入れられていないのか、見事に分析している。 日本の国際政治学は、どうしても地域研究や歴史学といった学問に引っ張られてしまい、国際政治を全体として体系化し、理論化する土壌がなかなか育たないということが丁寧に説明されている。 国内外の国際関係論(国際政治)の本を読む時に感じていた、不思議な違和感がこのリポートで見事に解消された。

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