Books

教養主義のリハビリテーション 筑摩選書

大澤聡

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480016669
ISBN 10 : 448001666X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大沢聡 ,  

Content Description

教養が危機に瀕している。お手軽な本が氾濫し、歴史感覚の希薄化が進み、知の下方修正が止まらない。専門家の世界では知のタコツボ化が進み、他分野に無関心な研究者も少なくない。メディア環境が大きく変わるなか、教養主義のバージョンアップには何が必要なのか。気鋭の批評家が竹内洋、吉見俊哉、鷲田清一の諸氏と、教養主義の来歴、未来をめぐって対論。最終章で「来るべき教養」を展望する、比類なき書!

目次 : 第1章 現代編 「現場的教養」の時代―鷲田清一×大澤聡(リーダー・フレンドリー?/ 日常のことばで考える/ パッシブにならない/ コミュニケーション圏の外へ/ タコツボ化と総合/ のっぺりした世界に歴史性を/ アートの新しい活用法)/ 第2章 歴史編 日本型教養主義の来歴―竹内洋×大澤聡(教養主義の起源をめぐって/ マルクス主義と日本主義/ 文学部的なものの盛衰/ 丸山眞男と吉本隆明/ 卓越化から平準化へ/ 研究者の劣化スパイラル/ 「上から目線」というけれど/ 文化ポピュリズムの構造)/ 第3章 制度編 大学と新しい教養―吉見俊哉×大澤聡(「いま・ここ」を内破する知/ ジャンル混淆性の再帰的設計/ とある改革私案/ 第三の大学の誕生?/ フレーム構築力を身につける/ 専攻の二刀流主義を導入せよ/ エンサイクロペディアへの回帰/ 教養としてのアーカイブ活用)/ 第4章 対話のあとで 全体性への想像力について

【著者紹介】
大沢聡 : 1978年生まれ。批評家。近畿大学文芸学部准教授。専門はメディア論/思想史。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • harass

    いまや死語になりつつある教養主義の歴史と意義と、現状についての対談3つと著者のまとめ。昔に引き換え、今の学生は、出版界は、と嘆いて終ることなく、ネット時代での教養の意味などの考察。80年台、ニューアカ浅田彰などが最後の教養主義の輝きであるとあり、個人的に納得。ロシア文学などのやや退屈な長編小説を読む効用は、わからないことに耐える訓練なのだなどと。読みやすく良書。北川フラム『美術は唯一、人と違うことが褒められる』

  • ひろし

    教養って何なのか、教養主義とは何なのか。大学で学んだ教養にどんな意味があったのか。日本の教養のレベルは上がっているようにも思えるが、実際はどうなのか。今の日本で教養人と言えば誰なのか。その答えは読み取れなかったが、いろいろと思いを巡らせるきっかけとなった。

  • ころこ

    学際と言っていたり、リベラルアーツと言っていたりするものですが、本書を通じて著者と対談者が言いたいのは、教養とは根源的なものだということです。もっと越境的な、無意識のように。ずっと後になってから再帰してきて、その人に深いところで影響を及ぼすような。越境的とは、ある学問分野とその外部という意味ですが、自分とその外部という意味でもあります。直ぐに感想を言うことが出来ない小説や、意味の難しい「分からない」専門書は、ずっと後になって他の知識との連関で再帰して来るため、分からないなりに読んでおくことを勧めています。

  • くみ

    大学の先生が静かに語る本なのかな、と思ってたら真逆でした。めちゃくちゃアツい!!教養をつけるとは、その方法は?読書とは、何を読むのか、また読み方は?!と語ることは尽きず、上品なのに紙面から熱が吹き出るようだった。こんなに教養について熱量高く語れるのもすごい。更に対談されてるお二人の読書量と質が高くて圧倒された!思想とか評論は特にあまり読んだことなかったので興味もちました。挑戦してみたいなぁ。

  • いろは

    猫町倶楽部の関西アウトプット勉強会の課題本。普段は難解な作品も多いけれど、今回は対談式だからだろうか。それとも興味のある分野だからだろうか。読みやすくて解りやすかった。著者の大澤総が対談するのは、鷲田清一、竹内洋、吉見俊哉の3人。教養主義とは、教養とは、教養がある人とは、現代においての「教養」の位置づけなどについて、複眼的思考で語っていく。私は普段から、「品格・教養・知性」を携えた女性になりたいと思っているので、「教養」というテーマは本当に面白かった。皆さんにとって「教養のある人」とはどんな人を指すのか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items